Mobile:NEWS 2002年11月13日 03:14 AM 更新

504iシリーズ初のiショット端末「P504iS」レビュー(2/2)


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目立つ機能はないが、基本を押さえたカメラ機能

 P504iSは2つのカメラユニットを備える点は特徴だが、ライトユニットの搭載もなく、スペック的にはそれほど目立つ仕様ではない。

 カメラモードの起動は1.5秒程度であり、特に不満は感じない。iショット端末としては起動は早いほうだろう。反面、専用キーを備えないので、待ち受け状態からでも“左→下→決定”または“下→左→決定”とカメラ起動まで3ステップのキー操作が必要で、これをショートカットする機能もない。この点を煩わしく思う人もいるだろう。


(左)カメラモードはメインメニュー画面の右下に。カメラモードに切換えるには最低でも3回のキー操作が必要だ。(右)この通り4方向キー、ソフトキーもP504iと変わらず、カメラモードに切り換えるための専用キーはない。カメラモードでの操作が分かりやすいようにガイダンスは追加されている

 カメラモードでは様々な設定を“サブメニュー”キーから行えるほか、iアプリキーが撮影サイズの変更、メールキーがアウトカメラ/インカメラの切り替えキーになる。また決定キーのほか右側面のメモキーでも撮影を行うことが可能で、自分撮りが楽に行える。


これがカメラモードの画面。上部にアイコンでカメラ撮影の設定状態のほとんどがが表示される。アップの状態は「ズームは最も広角側」「アウトカメラ」「iショット(s)サイズ」「マクロON」「ナイトショットモードON」「ホワイトバランスホールド中」「明るさ調整±0」を示している

撮影モードの設定などはサブメニューから。一部の設定はカメラモードのままショートカットキーの操作でも変更できる

 4方向キーは上下がズーム、左右が明るさ調整に割り当てられている。ズームは21段階ときめ細かい画角の調整ができるが、代わりに一気に最大広角から最大望遠に、もしくは逆方向に切り替えることはできない。画角の両端間の切り替えには上、または下キー押しっぱなしで3〜4秒を要する。多段階の画角の切替が便利か、素早い画角の切り替えが便利かは好みの分かれるところだろう。

 カメラモードでは、数字キーの1〜3にも機能が割り当てられている。[1]がマクロモードON/OFF、[2]がナイトショットモードON/OFF、[3]がホワイトバランス固定のON/OFFになっている。

 ホワイトバランスの固定機能は独特の方式で、白の被写体をファインダーに写した状態で[3]キーを押すことで白い被写体が白く撮影されるようにホワイトバランス(色温度)が固定される。

 撮影可能な画像サイズは“iショット(S)”(120×120ピクセル)、本製品の待ち受け画面用に適した“スクリーン”(132×76ピクセル)、背面ディスプレイの待ち受け画面用に適した“サブスクリーン”(96×64ピクセル)、QCIFサイズとなる“iショット(L)”(288×352ピクセル)になる。これ以外に保存画質(JPEG圧縮率)として“スーパーファイン”“ファイン”“ノーマル”が選択できる。


画面サイズは4段階、保存画質は3段階に切り換えられる。画面サイズはサブメニューを呼び出さなくてもカメラモードのまま“iアプリキー”でも変更できる

 画像サイズによって画角が異なる点も注意したい。これカメラユニットが捉えている288×352ピクセルの画像情報の中央部を撮影画像サイズに合わせて切り取っているからだ。従って画像サイズが小さければ小さいほど望遠気味に撮影されることになる。

 画像サイズを切り替えてもファインダー(ディスプレイ)越しに見える範囲が狭まるだけで、撮影対象のサイズは変わらないといえば分かりやすいだろうか。

 本製品のズーム機能はいわゆるデジタルズームだが、望遠側にしてもそれほど画質は劣化しない。もちろん多段階でズームできる関係上、不均等な間引きが発生すると思うが、無理やり画像情報を引き伸ばしたような画質の劣化はないようだ。なお“iショット(L)”サイズではズームは使えない。

 動作は十分テキパキしており記録時間などに不満も感じない。最も画像サイズの大きな”iショット(L)”でも最大4コマまでの連続撮影が可能で、秒間2コマ程度の撮影が可能だ。これ以外にもカメラユニットの感度を上げることで暗い被写体の撮影も可能にする“ナイトショットモード”なども備えている。

 カメラ機能のさらなる詳細、P504iからの細かな変更点などはまた追ってレビューしたい。

原文へのリンク



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[坪山博貴, ITmedia]

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