Mobile:NEWS 2002年12月25日 07:35 PM 更新

携帯初のQVGA液晶の実力は?〜J-フォン「J-T08」(2/3)


前のページ

QVGAの実力は

 やはり気になるのは、QVGA液晶の解像度がどれだけ使いやすさにつながっているか。まず、1画面に最大306文字(18文字×17行)の表示が可能になった。Webブラウズやメールの閲覧時に、各サイズで表示させてみたが、やはり極小文字の場合の情報量は圧巻。確かにとても小さい文字にはなるが、読みにくくはない。感覚により受ける印象も変わるだろうが、PC宛ての長文メールを転送したような場合は、この一覧性の高さが便利なはずだ。

 ただし難点もある。画像も小さく表示されてしまうのだ。例えば携帯電話で一般的な120×160ピクセルの画像を用意したとしよう。この画像はJ-T08の液晶画面で見た場合、左右に大きな空白ができてしまう。


あるサイトを、左から「極小文字」「小さい文字」「大きい文字」で表示した画面。画面上部の画像の大きさと、文字の大きさを対比させて見てほしい。液晶の高精細化に伴い、サイト管理者はサイト内で使用する画像のサイズにも気を配る必要が出てきそうだ


同じサイトをJ-T07で表示した画面


メール閲覧時の文字の大きさは、「拡大文字」「大きい文字」「小さい文字」「極小文字」の4種類


受信したメールを「極小文字」で表示。この状態で、「*」を押すと次のメールが、「#」を押すと前のメールが表示される。細かいことだがヘビーなメールユーザーにはうれしい


J-T07で撮影した写真を写メールで送付。J-T07ではほぼ全画面を覆う画像だったのが、このJ-T08ではこの大きさで表示される

 端末内に保存した画像は、その画像を表示するとき、あるいは壁紙に設定するときに、画像を拡大して画面いっぱいに表示させられる。Webブラウジング中も画像の全画面表示は可能だ。

 J-フォンが提供する地図情報サービスに「J-Navi」というサイトがあるが、現状では前述の問題に直面する。画面の表示域は広がっているのに、提供される地図の大きさは従来のままのため、妙にこじんまりとした地図になってしまうのだ。この画面全域に精細な地図が表示されたら便利に使えるのは間違いない。対応に期待したいところだ。


J-Naviでダウンロードした地図画像を表示。全画面表示をしても単純に拡大するだけなので、表示される地域が広がるわけではない

動画も撮れるカメラ機能

 静止画の撮影モードは、壁紙、写メール、そしてVGAサイズ。VGAサイズの画像は市販のケーブルでPCに転送できる。「J-T08」では、動画の撮影にも対応しており、この機能がなかなかユニークだ。

 パケット対応のフラッグシップとなる「5Xシリーズ」では、ムービーをメールに添付して送信できる「ムービー写メール」が用意されているが、J-T08は非パケット端末であるため、撮影した動画の送信はできない。端末内だけで楽しむという位置づけだ。

 「ハンディビデオ」と名付けられた動画撮影機能は、MotionJPEGフォーマットの映像を、本体内のメモリに最長で3分18秒撮影できる。実際に使ってみると、思いのほか滑らかで見やすい動画が撮れる。また、音声も雑然とした環境の中でも人の音声をクリアに拾っており、遊び方をいろいろと考えてみたくなるだけの品質を実現している。

 忘年会、新年会シーズンに、「その場で録画したものを肩を寄せ合ってみんなで眺める」といったコミュニケーションツールとして威力を発揮しそうだ。

 また撮影済みの動画は、編集してさまざまなシーンをつなげたりも可能。ちょっとしたビデオスタジオごっこも楽しめる。

 撮影済みの動画から静止画を切り出し、メールで送信できるのもユニークな点。ハンディビデオを回しっぱなしにして、面白いシーンだけを写メールで送るといった使い方もできる。


動画撮影時のサブメニュー。「フレーム設定」では、動画フレームを5種類の中から選ぶことができる

 ビットレートは2種類。よほどのことがない限り「標準」で十分だろう。「サブ液晶ビデオ」では背面液晶に表示させる動画の撮影が行える。小さな画面だが、ここに表示させるために何を撮影するかを考えるのもまた楽しい


静止画撮影時の「画像効果設定」は、セピア、細線化、白黒、ネガポジ、OFFの5つが選択できる。「タイマー設定」では、2秒、5秒、10秒からセルフタイマーの秒数が変更可能。「フラッシュ設定」では、フラッシュの設定も行える。撮影品質は3段階。写メール用であれば、ファインを選択してもロングメールで送信可能な容量の6Kバイト以内にどうにか収まる


静止画では、最大9連写ができる。撮影後の画像は、必要なものだけ選択して保存することも


フラッシュを点灯させた状態


ほぼ真っ暗闇な室内で、フラッシュを使って撮影。やや青みがかってしまうが、それでもフラッシュの効果は抜群


壁紙用に撮影した画像を編集して、アドレス帳に貼り込むこともできる(アドレス帳編集画面から撮影することも可能)。写真のサイズを小さくしても、液晶の解像度が高いため、なかなかきれいだ。J-T51でも実装されていた機能だが、J-T08のQVGA液晶の威力が発揮される部分


J-T07で撮影した画像(左)と、J-T08で撮影した画像(画質はノーマル、ズームなし)

[陸手豪, ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

前のページ | 2/3 | 次のページ



モバイルショップ

最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
第3世代インテルCoreプロセッサー搭載PC ドスパラはスピード出荷でお届けします!!

最新スペック搭載ゲームパソコン
高性能でゲームが快適なのは
ドスパラゲームパソコンガレリア!