携帯初のQVGA液晶の実力は?〜J-フォン「J-T08」(2/3)
やはり気になるのは、QVGA液晶の解像度がどれだけ使いやすさにつながっているか。まず、1画面に最大306文字(18文字×17行)の表示が可能になった。Webブラウズやメールの閲覧時に、各サイズで表示させてみたが、やはり極小文字の場合の情報量は圧巻。確かにとても小さい文字にはなるが、読みにくくはない。感覚により受ける印象も変わるだろうが、PC宛ての長文メールを転送したような場合は、この一覧性の高さが便利なはずだ。 ただし難点もある。画像も小さく表示されてしまうのだ。例えば携帯電話で一般的な120×160ピクセルの画像を用意したとしよう。この画像はJ-T08の液晶画面で見た場合、左右に大きな空白ができてしまう。
端末内に保存した画像は、その画像を表示するとき、あるいは壁紙に設定するときに、画像を拡大して画面いっぱいに表示させられる。Webブラウジング中も画像の全画面表示は可能だ。 J-フォンが提供する地図情報サービスに「J-Navi」というサイトがあるが、現状では前述の問題に直面する。画面の表示域は広がっているのに、提供される地図の大きさは従来のままのため、妙にこじんまりとした地図になってしまうのだ。この画面全域に精細な地図が表示されたら便利に使えるのは間違いない。対応に期待したいところだ。
静止画の撮影モードは、壁紙、写メール、そしてVGAサイズ。VGAサイズの画像は市販のケーブルでPCに転送できる。「J-T08」では、動画の撮影にも対応しており、この機能がなかなかユニークだ。 パケット対応のフラッグシップとなる「5Xシリーズ」では、ムービーをメールに添付して送信できる「ムービー写メール」が用意されているが、J-T08は非パケット端末であるため、撮影した動画の送信はできない。端末内だけで楽しむという位置づけだ。 「ハンディビデオ」と名付けられた動画撮影機能は、MotionJPEGフォーマットの映像を、本体内のメモリに最長で3分18秒撮影できる。実際に使ってみると、思いのほか滑らかで見やすい動画が撮れる。また、音声も雑然とした環境の中でも人の音声をクリアに拾っており、遊び方をいろいろと考えてみたくなるだけの品質を実現している。 忘年会、新年会シーズンに、「その場で録画したものを肩を寄せ合ってみんなで眺める」といったコミュニケーションツールとして威力を発揮しそうだ。 また撮影済みの動画は、編集してさまざまなシーンをつなげたりも可能。ちょっとしたビデオスタジオごっこも楽しめる。 撮影済みの動画から静止画を切り出し、メールで送信できるのもユニークな点。ハンディビデオを回しっぱなしにして、面白いシーンだけを写メールで送るといった使い方もできる。
ビットレートは2種類。よほどのことがない限り「標準」で十分だろう。「サブ液晶ビデオ」では背面液晶に表示させる動画の撮影が行える。小さな画面だが、ここに表示させるために何を撮影するかを考えるのもまた楽しい
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