Mobile:NEWS 2003年1月15日 08:07 PM 更新

「大事なのはキラープラットフォーム」とドコモ、夏野氏

ドコモの夏野氏は講演で、この春に予定している505i、そして年末に予定している次期FOMAに言及。キラーアプリケーションを考えるのではなく、それを生み出すキラープラットフォームが重要だと話した

 世界各国の第3世代携帯電話(3G)を推進するイベント「Third Generation(3G)Mobile World Forum」(marcusevans主催)で15日、NTTドコモのiモード企画部長である夏野剛氏が講演を行った。

 夏野氏は「今年の春に505i。年末には2G(の機能)を引き継いだ3G(FOMA)」を投入すると、今後の展開に言及。3Gサービスについては“何がキラーサービスなのか”が話題に挙がることが多いが、「通信キャリアにはキラーアプリは作れない。キラープラットフォームを作ることに力を注ぐ」と話し、コンテンツプロバイダが“キラーアプリケーション”を作り得るプラットフォーム作りに注力する姿勢を見せた。

 また、ネットワークがFOMAであってもサービスはこれまでと同じ“iモード”だという持論を展開した。


 世界各国の携帯通信オペレータ向けのカンファレンスということもあり、夏野氏が強調したのはiモードが収入増に直接結びついていること。欧州で始まりつつあるデータ通信サービスを「ヨーロッパのGSMと違い、iモードユーザーは非常にアクティブだ」と皮肉り、3600万人に達したiモードユーザーのほとんどが、実際にサービスを利用していることをアピールした。

 さらに503i、504iと新しい機種を出すたびにユーザーのデータ利用が増えているとし、「FOMAよりもデータ利用が多い。新しい電話機は常に高いデータARPUだ」と話した。

 ドコモの調査によると、通常のiモード端末が1日平均200パケット以下なのに対して、iアプリ対応機は300パケット以上。504iでは600パケット前後のものデータ利用がある。




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[斎藤健二, ITmedia]

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