春には505iを投入、その後Java機能が同等のFOMA〜ドコモ夏野氏ドコモのiモード企画部長の夏野剛氏は、Borland Conference 2002 Tokyoの基調講演で、春には505iを投入予定であると語った。また近日投入予定の「N504iS」「F504iS」端末をスライドで披露した
都内ホテルで開催された「Borland Conference 2002 Tokyo」の基調講演に、NTTドコモiモード企画部長の夏野剛氏が登場、同社の3G戦略について語った。 「妻の実家にまで心配された」(夏野氏)というFOMAについて夏野氏は「あまり心配していない」。その理由は、ドコモの3Gは(2G端末と)アプリケーションレイヤーを共通化するという戦略を採っているからだと話す。 全てのiモード端末には、HTML、GIF、MIDI、電子メールの機能があり、504iでは機能が強化されたJavaが搭載されている。これらの機能は全部3Gの端末に、わざと共通で載せていると夏野氏。3Gならファイルサイズを大きくするなどさまざまな拡張も可能だが、いかに多くの人にアクセスしてもらうかを考えたときに、JavaをFOMA向けに拡張してしまうと、(現状のFOMAユーザー)14万−15万人を相手にしたビジネスになってしまう。それよりも仕様を共通化して3535万人を相手にしたビジネスをしてもらおうという考えだ。 また春には、ファイルサイズを増やし、機能がさらに拡張されたJavaを搭載した505iを投入予定。その後投入されるFOMAにも同等のJavaの機能が搭載されるというロードマップも明らかにした。
![]() 「N504iS」(中)と「F504iS」(右)。F504iSの画面は動画撮影インタフェースのようだ 「2Gと3Gを分けたがる人が多いが、それはやめて2Gの新しい電話機とFOMAの共通仕様を増やしていく」というのがドコモの戦略だと夏野氏。まずは両方のユーザー相手に母数が多いところに向けたサービスを充実させ、「FOMAのユーザーが増えてきたら動画など3G専用のコンテンツを考えてもらう」。共通のサービスを提供していれば、端末のバッテリーの持ちやカバーエリアの問題が解決された時に、「(通信速度が)速くて(料金が)安いFOMAに移っていくであろう」(夏野氏)。
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