ナンパはできる? 「ナビゲッティ」(2/2)
「ナビゲッティ」でなかなか面白かったのが、イベントシーズンに期間限定で設置されるモード。「クリスマスモード」「行く年来る年モード」「成人式モード」など、季節のイベントに合わせて登場し、ユーザー同士が50文字までのメッセージをやり取りできる。エリア制限はなく、アクセス後の有効期限は60分だ。期限が過ぎると、もう1度モードに入り直すことでコミュニケーションを継続できるが、これまでにもらったメッセージなどはクリアされる。 これがビックリするくらいの盛況ぶりで、多いときには20−30人ぐらい集まっている。いるのは男性が多く、「20代前半女性」というプロファイルの筆者の元には、それこそ「シャワーのように」次々とメッセージが押し寄せてきた。律儀に全員に返事を送っていたら、相手の名前や会話の流れを覚えきれないほどだ。 メッセージの内容は、どのエリアからもアクセスできることから「今どこにいるの?」が圧倒的に多い。ほかには「今何してるの?」という無難な呼びかけから、「メールちょうだい」「これから飲もうよ」「友達から始めたい」などのダイレクト要求系、「1人で寂しいんだ」「今空港にいる」といった状況報告系まで幅広い。「知らない人とのコミュニケーションを楽しむ」のに慣れていないと最初はとまどいを覚えるが、数をこなせば傾向や対応の仕方がつかめて楽しくなってくる。 どうやら多くの人(少なくとも男性)の最終的な目的は「直接会う」もしくは「連絡先を知って、直接連絡をとりあう」ことのようだ。しかし、最初から「どこにいるの?」「直メール教えて」「これから迎えに行くよ」と言われると、女性の立場からすればちょっと怖い。 ちなみに携帯電話の番号やメールアドレスなどの個人情報をやり取りしようとすると、システム内の言語フィルタリングが作動し、その部分を自動消去する仕組みになっている。筆者に送られてきたメッセージの中のメールアドレスは、一部アンダーバーが連なったものになっていた もっとも、必死になる気持ちも分からないではない。モードの制限時間は60分で、それを過ぎるといくらメッセージを送っても相手には届かなくなってしまう。また、途中で相手がモードを変えてしまえばそれっきりだ。「会ってもいいかな」と思わせるトークを素早く展開して、相手の気持ちをつかまなくてはならないのがナビゲッティのコミュニケーションなのだ。 Webの出会い系サイトを利用していた女性にナビゲッティの感想を聞いたところ、「相手も自分も特定できないし、イヤならモードを変えれば済む。後腐れがなくてすっごくラク」だという。誰かと真剣に出会いたいと思っている男性にはちょっと酷だが、軽いノリのやり取りのほうが向いているのかもしれない。 なお、60分の間に「何か」を求める中にあっては、入力の速さも重要になってくる。新端末のため操作に不慣れだったにもかかわらず、頻繁なメッセージのやりとりに鍛えられ、2日ほどで筆者の文字入力スキルはめきめき上達した。これは思わぬ収穫だ。
「ナビゲッティ」に期待するのは、店舗からの情報がもっと送られるようになることだ。加えて違うエリアの情報も手に入れられるようになれば便利に使えそうだ。「今は新宿でご飯を食べているが、30分後に麻布へ移動して飲みに行きたい」といったニーズに応えてくれたら、利用者、情報提供者双方のメリットが大きくなるだろう。 今のところ、手元に届くのは店舗情報ではなく、男性からのメッセージがほとんど。最初は「これじゃただの出会い系サイト」と憤慨していたものの、今では「なんか最近メッセージが来なくて寂しいなぁ」と感じることもある。どうやら、男性からのメッセージがたくさん来ることで「女王様気分」を味わっていたらしい……。これまで出会い系には興味がなかったのに、まんまとナビゲッティの思惑にハマってしまったようだ。
「ナビゲッティ」を2名様にプレゼントいたします。
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をご記入の上、電子メールを編集部宛にお送りください。メールのタイトルは「ナビゲッティ」でお願いします。締め切りは1月30日とさせていただきます。なお、当選者の発表は発送をもって代えさせていただきます。
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