Mobile:NEWS 2003年2月3日 06:42 PM 更新

NetFront【ねっとふろんと】

携帯電話のWebブラウザは、コンテンツ閲覧の快適性に関わる重要なソフトだ。なかでもiモード端末で大きなシェアを持つACCESSのNetFrontを紹介する

 NetFrontは、ACCESSが開発した情報家電用のインターネットソフトで、リアルタイムOS、TCP/IPプロトコルスタック、Webブラウザ、メールソフトなどを一体化したソフトウェアモジュール群である。これまでにテレビ、セットトップボックス、ワープロ、カーナビ、PDAなど多くの製品に採用され、情報家電用のWebブラウザとしてトップシェアを取るまでになった。

 特にPDA用として評判の高かったNetFrontだが、1999年に発売されたiモード端末(501i。一部は独自ブラウザ)に、CompactHTMLを扱えるCompact NetFrontが採用されたのをきっかけに、DDIポケット「PocketE」やツーカー「Cara」、NTT「エクシーレ」などのメール端末にもNetFront、およびCompact NetFrontが搭載され、携帯電話の世界でも注目を集めるようになる。

 最新のNetFrontはバージョン3.0で、ブロードバンド向けのネット家電や携帯電話などに搭載されている。NetFront v3.0は、HTML4.01、およびXHTML1.0に準拠し、CSS、Dynamic HTMLなどにも対応している。利用される機器に応じて、「Standard Profile」「Wireless Profile」「DTV Profile」「Automotive Profile」などが用意されている。携帯電話に用いられるWireless Profileでは、WAP 2.0がサポートされる。

 NetFrontは、LinuxやPalm OS、Pocket PCなどのOS上で動作確認されており、3G携帯電話のOSとして一部で採用が始まっているSymbian OSでも動作する。NTTドコモが発売するFOMAの新ラインアップ「N2051」「F2051」および「P2102V」にも順次搭載される。


NetFront v3.0のモジュール構成 (図版:http://www.access.co.jp/remarkable/images/nf3_01.jpgより)



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[江戸川, ITmedia]

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