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2003年2月27日　12:13 PM 更新

PDA市場「今年は期待できる」

米調査会社In-Stat/MDRの予測では、PDA市場は2002年から2007年にかけて、年率18.3％の健全な伸びを示す。この期間中、最も大きく伸びるのが2003年だとしている

　2002年は振るわなかったPDA市場だが（1月28日の記事参照）、メーカー各社が市場拡大のための戦略調整にあたっていることから、今年は成長が期待できるという。米調査会社In-Stat/MDRが2月25日、そう報告した。

　2002年の低迷は世界的な景気悪化、米国消費者の購買意欲減退、法人のIT予算緊縮化などが原因だったが、In-Stat/MDRでは、今年は低価格化、OSの強化、マルチメディア／ワイヤレス機能の統合などによりPDA市場は伸びが見込めるとしている。

　同社の予測では、PDA市場は2002年から2007年にかけて、年率18.3％の健全な伸びを示す。この期間中、最も大きく伸びるのが2003年だとしている。同社アナリストCindy Wolf氏は、「将来の伸びは、PDAが単なるPCの周辺機器以上のものだということを消費者に納得させられるかどうかにかかっている」と指摘する。

　PDA市場には現在、ローエンド、ミッドレンジ、ハイエンドの3層ができつつあり、In-Stat/MDRでは、大半のメーカーが今年、これらすべての分野で各種製品を提供すると見ている。また今年はソニーと直接競合する製品を他のメーカーが出してきて、マルチメディア機能の拡充が期待できる。またメーカー各社は、新規のユーザーを市場に引き入れるため、製品のマージンを下げつつあるようだと同社は指摘している。

　In-Stat/MDRでは、インターネットに接続できる機能を備えたPDAの割合は2002年が約15％だったが、2007年にはこの割合が75％にまで拡大すると予測している。

[ITmedia]

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