「携帯需要狙う」――サンディスク、サイズ半分の「miniSD」、日本先行発売へサンディスクは3月14日、世界最小のメモリカード「miniSDカード」の製品発表会を行った。4月に日本で先行して販売が開始される予定。主に携帯電話への実装を考えているという
サンディスクは3月14日、世界最小のメモリカード「miniSDカード」の製品発表会を新横浜にある本社で行った。4月から日本で先行して販売が開始される予定だ。
発表会では櫛山寿夫社長が製品の説明に当たった
今回発表されたminiSDカードは現行のSDメモリーカード(SDカード)と比べ、面積が40%減、容積で60%減、重量で50%減と、サイズがかなり小さくなっている。製品にはSDカードスロットに対応したアダプタが同梱され、miniSDカードスロット未対応デバイスでもSDカードスロットで使うことができる(miniSD規格については関連記事を参照)。 発売当初は「ユーザーの利便性を考えてすべてのminiSDカードに同梱する。ただしminiSDカードが普及したとき、miniSDカード単体ということもあるかもしれない。アダプタの単体販売もサードパーティから将来あるかもしれないが、少なくともサンディスクとしては考えていない」(櫛山氏)。
代表的な小型ストレージカードの仕様を比較する。miniSDカードは面積、体積、重量でほかのカードに対してアドバンテージを持つ
上がCeBITで発表された4GBコンパクトフラッシュカード。下左はminiSDカード用SDカードアダプタ。下右がminiSDカード
SDカードアダプタにminiSDカードを挿入中。コントローラ部はminiSDカード側にあるのでコンパクトフラッシュタイプのアダプタも技術的には可能だが「現在のところ出荷の予定はない」(櫛山氏)
このように、miniSDカードはすっぽりとアダプタの中に収納される。引き出すときはminiSDカードのスリットにつめをかけて引き出す サンディスクではminiSDカードの利用形態として、主に携帯電話への実装を考えているが、4月のminiSDカード発売開始に合わせて、対応スロットを搭載したデバイスが発売されるかについては、明らかにされなかった。 コントローラチップ(miniSDカードでもカードに内蔵される)、動作電圧、メモリアクセス速度はサンディスクが販売しているSDカード製品といっしょだが、ライトプロテクトスイッチはカード容積が減少したために実装されていない(その代わりSDカードアダプタに実装される)。 また、SDカードの違いとしてインタフェースピンが2本追加されている。現在はとくに信号を割り当てていないが「将来の拡張用として用意した」(櫛山氏)ようだ。ただし具体的な拡張内容については現在確定していない。
最初に発売されるminiSDカードの容量は16、32、64Mバイトの3種類。さらに今年中に128、256Mバイトの発売を予定している。実売価格は未定だが、今のところ「現在のSDカードと同程度の価格を予定している」(サンディスクマーケティング部シニアマネージャー 増永仁子氏) 512Mバイト以上の容量も目指しているが、「現在256Mバイトまでは目処がついているが、それより大きくなると、メモリチップのスタックなど技術的な課題を解決しないといけない」(櫛山氏) 発表会ではCeBITで発表された4Gバイトのコンパクトフラッシュカードについても触れ、「日本でも販売を検討しているが、日本でニーズや市場があるとは考えにくい」(櫛山氏)と、国内販売の可能性が低いことを示唆した。
会場ではコンパクトフラッシュサイズのIEEE 802.11b無線LANカードも展示された。海外では3月もしくは4月の発売予定。日本での発売は、サポート体制や、.11bのみにするか、無線LANと容量128Mバイトメモリカードのコンボカードにするかなどの製品仕様がFIXしてからになる 関連記事 SDカード新規格「miniSD」発表 携帯電話用にさらに小型化 カメラ付き携帯向けにSDカードが小型化。第2四半期には市場投入されそうだ SanDisk、miniSDカード発表 現行のSDカードをさらに小さくした21.5×20×1.4ミリサイズの「miniSD」カード。2.5G/3G携帯電話への採用を見込む 関連リンク SD Card Association [長浜和也, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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