Mobile:NEWS |
2003年3月14日 04:47 AM 更新
|
CeBIT
三洋、GSM圏にスライド型UMTS端末で参入
スライド型の携帯電話が、UMTS/GSM対応で登場する。表裏、2個のカメラを搭載したハイエンド機となる
CDMA(cdmaOne、CDMA2000 1x)端末では全世界的に実績のある三洋電機が、GSM圏にUMTS/GSM端末をひっさげて参入する。CeBITの三洋ブースでは、スライド型のUMTS端末が展示されている。
GSM圏向け初となる「SUP-700」は、表と裏にそれぞれ31万画素のカメラを搭載したハイエンド端末だ。GSMのほかUMTSに対応し、今年の第3、第4四半期を目処に市場に投入する。
頭頂部にSDカードスロットも備え動画の撮影も可能。ステレオスピーカーも備え、音楽再生にも対応する。背面のカメラの横にはフラッシュも搭載する。
背面にはフラッシュが。SDカードスロットも備える
スライド型のデザインは、国内の展示会でお馴染みの有機EL搭載端末(2002年10月の記事参照)に酷似している。だが、こちらの液晶はTFT。UMTSを展開する通信オペレータへ試験用端末を提供する関係から、量産に不安のある有機ELではなくTFTを採用した。
UMTS/GSMのデュアルモードを実現するベースバンドチップには、国内J-フォンの3G向け端末「J-SA001」と同様、米Qualcomm製品を使ったという(2002年11月の記事参照)。
関連記事
特集:CeBIT 2003
世界最大のIT関連展示会「CeBIT 2003」が、ドイツ・ハノーバーで開幕した。幕張メッセの6倍以上という広大な26の展示ホールに、世界69カ国から6526社が出展。会場はIT関連、通信/ネットワーク、ソフトウェア/サービスなどに分かれて、最新技術・製品を展示する
三洋がQualcommのW-CDMAチップセットを採用
J-フォンに3Gの試験端末を提供している三洋電機は、GSM/W-CDMAのデュアルモード端末でも引き続きQualcommチップセットを採用する
三洋のスライド型有機EL携帯、au向けに完成度増す
三洋はKDDI向けにソフトウェアを作り込んだ有機ELディスプレイを展示した。すぐにでも市場投入できる状況だが、トータルな性能を検討中だという
[斎藤健二, ITmedia]
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.