2強から混戦へ〜国内携帯シェア争いマルチメディア総研の調査によると、2002年度の携帯電話シェア争いは、NECとパナソニックの2強時代が終わりを告げた。2強がシェアを落とす中、シャープと東芝が躍進し「混戦に突入した」
マルチメディア総合研究所は4月10日、独自に調査した2002年度国内携帯電話端末出荷状況を発表した。総出荷台数は、昨年比4.8%減の4096万台にとどまった。 製造メーカー別では、NECがトップを守ったもののシェアは昨年の27.7%から大きく落として20.8%。2位のパナソニック モバイルコミュニケーションズもわずかにシェアを落として17.8%となった。 3位には、昨年の10%から12.5%とシャープが躍進。4位の東芝も5.9%から9%までシェアを上げた。同研究所は、「これまでのNECと松下の2強時代からシャープ、東芝も含めた混戦に突入した」としている。
同研究所の予測によると、2003年度は微増の4130万台、2004年度は4210万台と端末市場はほぼ横ばいで推移する。牽引役として期待されるのが、第3世代携帯電話(3G)だ。 2002年度は、CDMA2000 1x、W-CDMA合わせて800万台弱の出荷台数だったが、2003年度はCDMA2000 1xが960万台、W-CDMAが470万台と予測。3G端末が全体の3分の1に達するとしている。 さらに2004年度は、3GがPDC(2G)の出荷量を上回ると推定している。
単位は万台。2003年度以降は予測値
2002年度、カメラ付き端末の出荷台数は全体の58.6%に当たる2401万台。うち、ムービー機能付きが504万台となっている。 同年下期から、NTTドコモ、J-フォン、auの主力機は約8割がカメラ付きとなっており、2003年度はカメラ付き端末が85%に達すると同研究所は予測する。「デジカメ、カメラムービーとの競合が2003年の商品開発には欠かせない。カメラ機能の善し悪しでシェアが左右されることもあるだろう」。
単位は万台。2003年度は予測値
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