Mobile:NEWS 2003年7月29日 10:15 PM 更新

指紋認証とQVGAで武装した「F505i」(1/3)

メガピクセルカメラに続いて、今回は「指紋認証」や「QVGA液晶」がどのように活用されているかを見ていく。

 「F505i」は505iシリーズ共通スペックであるQVGA液晶を装備し、さらに指紋認証と言う独自機能を備える。これらを含め全体の使い勝手を見ていこう。

暗証番号代わりに利用できる指紋認証

 F505iの最大の特徴ともいえるのが指紋認証機能。ダイヤルキー部の下に指紋認証ユニットを備え、指紋を暗証番号の代わりに利用できる。暗証番号を入力する場面で指紋認証を要求される仕組みだ。

 指紋は事前の登録が必要。登録自体は複数行えるが、利用できるのは一つだけだ。一人で複数の指の指紋を登録することもできるが、常時利用できるのは1つの指だけになる。ただし暗証番号も常に併用できるので、登録した指を怪我して指紋認証ができず、ものすごく困る……ということはない。暗証番号さえわかっていれば、登録の変更や新たな指紋登録もできる。

一般に送話口にあたる部分に指紋センサーがある。この部分に配置することでデザイン的な破綻も防いでいる


指紋センサーの両側にある突起(本来は折りたたんだ時に衝突を防ぐもの)を基準に、指を乗せて登録、認証を行う。指紋は複数登録し、ひとつを選択して認証に利用できる

 もちろん単に指紋認証を搭載しただけではない。個人情報へのアクセスをロックできるプライバシーモードが「F504i」から継承されており、待受画面から[上]キーの長押しで切り替えられる。簡単にプライバシーモードへの移行と、指紋認証による解除ができる。

 プライバシーモードではアドレス帳と発着信履歴、メール、静止画、動画、スケジュールで、それぞれアクセスをオン/オフ設定できる。静止画と動画はシークレット設定されたフォルダのみ、メールは全体だけでなくシークレット設定されたフォルダのみへのアクセスをロックすることも可能だ。プライバシー保護には十分かつ柔軟に活用できる。

プライバシーモードは個別にアクセス拒否を設定できる。メールだけは見られたくない、といった使い方も可能だ

 指紋認証自体の使い勝手はどうだろう。登録時には指を複数回センサーに当てる指紋登録作業が必要だ。もちろん頻繁に行うことではないから、それほど手間ということもない。

 指をしっかり水平にセンサーに当てさえすれば、ほぼ問題なく認証される。認証に要する作業は2秒程度。4桁の暗証番号の入力とどちらが早いかとなるといい勝負という感じだが、暗証番号と異なり覚える必要がないという点で楽だ。また暗証番号を忘れても、指紋認証ができれば暗証番号が変更できる。この点も結構メリットかもしれない。

メール表示で生かされるQVGA

[坪山博貴, ITmedia]

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