Mobile:NEWS 2003年7月29日 10:15 PM 更新

指紋認証とQVGAで武装した「F505i」(2/3)


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メール表示で生かされるQVGA

 F505iも505iシリーズの共通スペックであるQVGA液晶を搭載する。このQVGA液晶はF505iでは緻密な静止画表示、見やすいサムネイル表示に加え、メール表示で生かされる形になっている。

 メールのフォントサイズは5段階に変更でき、最小フォントサイズでは20文字×19行──1画面に最大380文字もの表示ができる(もっともメール自体が最大250文字だが)。これは一回り大きな2.4インチ液晶を搭載する「N505i」よりも表示文字数は多く、「SH505i」とほぼ同等だ。最小フォントサイズでは12ドットフォントということになるが、視認性もそれほど悪くない。


F505iとN505iの最小フォントサイズでの表示。よりディスプレイサイズの大きなN505iのほうが最小フォントサイズも控えめで、1画面あたりの情報量はF505iのほうが多い。F505iでは送信元、題名などを含めてiモードメールの250文字が1画面に収まる


2つ目の小さなフォントサイズと、標準フォントサイズ。QVGAディスプレイらしく視認性は良好だ

iモードではこんなフォントサイズになる。視認性やフォントの美しさは納得するが、さすがにもう少しQVGAらしい情報量が欲しい

 メールでは最大30のフォルダが作成可能。振り分け条件は最大30で、「題名」「メールアドレス」「電話帳グループ」での振り分けに加え、「電話帳登録無し」「条件無し」での振り分けもできる。1つのフォルダに複数の振り分け条件を設定することもでき、強力な管理機能を持つ。

振り分け条件の設定は必要十分で、メーリングリストの振り分けなどにも対応できる。難点があるとすれば1設定1条件なので、例えば二つのメールアドレスからのメールを一つのフォルダに振り分けるといった場合でも、2の設定として登録する必要がある点だ。この場合、グループでの振り分けを利用する手もある

 もちろん1画面380文字という表示文字数は過剰スペックといえなくもない。iモードメールで受信できる文字数がそもそも1通あたり250文字だからだ。N505iが1画面210文字に抑えているのは、視認性の重視以外にこのあたりの理由もあるだろう。ただし改行を多く含んだ文章などの場合は意味は大きく、無駄なわけではない。

 なおiモード画面ではフォントサイズは標準で10×10文字、縮小で12×12文字と表示文字数は505iとしては平均的。コンテンツ側の対応もあるため、表示文字数を増やしてもさほど使い勝手が向上しないという面もあるのだろうが、ブラウザメールなどではまた話が違う。20×19文字とまではいかなくても、もう少し表示文字数の多い設定ができてもいいのではないだろうか。

 最大250文字というiモードメールの制限から逃げるためにブラウザメールの利用を推奨しているような部分もあるからだ。QVGAの有効活用という意味でも検討してほしい部分だ。

大幅に強化された日本語入力

[坪山博貴, ITmedia]

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