自動車電話【じどうしゃでんわ】自動車電話は、港湾電話(用語)に続いて登場した移動可能な電話設備、およびサービスの名称。自動車のバッテリーを電源とし、車外に出した外部アンテナを利用することで、停止時、および走行中の通話が可能になる。仕組みとしては携帯電話とほぼ同じだが、車外にそのまま電話機を持ち出せるかどうかが両者の違いになる。 日本で自動車電話サービスが開始されたのは1979年12月。東京23区で、日本電信電話公社(現NTT)によるアナログ方式のサービスが始まっている。サービス開始当時の自動車電話は容積6600ccとかなり大きいものであった。 1985年に、自動車から持ち運ぶことのできる「ショルダーホン」が登場。重量が3キロと、携帯性に優れたものであったが、このときにはまだ携帯電話の名前はなく、契約も自動車電話に分類されている。1987年になって約900グラムまで小型化された「TZ-802型」が登場し、ここで初めて「携帯電話」と命名された。
だが、自動車電話がすべて携帯電話になったわけではない。NTTドコモでは自動車電話を「カーホン」と呼んでおり、以前は「携帯・自動車電話カタログ」としてムーバと一緒に掲載されていた。つまり、車載を目的とした自動車電話が、携帯電話と併売されていたことになる。 やがて、携帯電話の性能が向上し、車載用のハンズフリーキットなどが充実してくると、車内でしか使えないカーホンの需要が減り始める。最終的には、2000年に発売された「E208 HYPER」(デンソー製)を最後にカーホンのラインナップは終了した。だが、自動車電話のサービスは今も継続しており、端末も販売されている。ちなみに、通信衛星「N-STAR」を使う衛星携帯自動車電話「ワイドスター・カーホン」もあるが、2000年以降の製品はなく、自動車電話そのもののニーズは現時点でほとんどないといえる。
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