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2003年9月9日　02:58 AM 更新

“携帯メール”をもっと使いやすく（2/2）

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添付画像は相手に応じた自動変換を当たり前に

　ZDNetでも何度も主張していることだが（7月31日の記事参照）、メールに画像を添付する場合、もしも画像が大きすぎた場合は自動的に小さくして送ってくれるべきだ。少なくとも、何らかの選択肢を示すくらいの工夫はほしい。これが提案3だ。

　特に制限の厳しいドコモのiショットでは、「SH505i」に続き「D252i」でも、VGAなど大きなサイズで撮影した画像を送信する場合、自動的にリサイズして送信できる仕組みが搭載された（9月2日の記事参照）。これは必須機能だろう。

　auでも「A1303SA」に素晴らしい仕組みが入っている。auやJ-フォン端末からドコモに画像付きメールを送信しても、画像は届かない。ドコモが添付メールをサポートしていないからだ（FOMAは除く）。そのため、各社は「フォトメール便」など、サーバに画像を保存しURLを相手に送信するサービスを提供しているのだが、メールアドレスを変更したり本文にアドレスを入れなくてはならなかったりと面倒だった。

　A1303SAでは、メール送信時に選択肢が表示され、「通常送信」か「フォトメール便送信」なのかを選べる（8月21日の記事参照）。ユーザーはアドレスを変更したりする必要なく、簡単にドコモ相手に画像を送れる。auやJ-フォンの端末では、全機種に搭載してほしい機能だ。

左は画像付きメール送信時に、iショット（S）やiショット（L）に自動変換してくれる「SH505i」。右は、ドコモ宛に画像を送るときでも「フォトメール便送信」を選ぶだけでいいauの「A1303SA」

※auやJ-フォンがドコモ向けの機能を追加するのではなく「auやJ-フォンが添付ファイルをサポートしているのだから、ドコモが添付をサポートするのが本筋ではないでしょうか？」というご指摘をいただいた。確かに本筋はそうである。そして、ドコモはFOMAで添付ファイルをサポートしている。しかし、まだ数年は残るPDCのiモードを考えた場合、ユーザーの利便性を考えたらドコモ向けの変換機能を搭載するほうが確実にメールは便利になる。“どちらが正統か”という議論をするのではなく、どうしたらユーザーにとって便利になるかを考えるほうが重要だと思うのだが、いかがだろうか

送信後の不安とイライラ

　最後に、“メール送信が失敗したときのこと”のことを考えてほしいという提案4を挙げたい。

　FOMA端末を使っていて、しばしば頭にくるのが「メール送信に失敗しました」というメッセージだ。通話はともかく、とにかくFOMAはメール送信に失敗する。都内での利用でも5通に1回は失敗するというイメージだ。回線交換を利用するため、通信状況にシビアなiショットもそうだ。通信時間が長いだけでなく、しばしば失敗する。

　ネットワークが不十分なのは認識して使っているのだから、失敗すること自体はまだ許せる。納得いかないのは端末側だ。どうして「失敗しました OK？」というメッセージしか出せないのだろうか。ユーザーの利便性を考えれば、「再送信しますか？」というダイアログを出すべきだろう。

　メモリカードを搭載した機種でも、送信失敗に伴う思わぬ苦労が多い。例えば「F505i」だ。miniSDカードに保存するよう設定していて、写真を撮る。撮影した写真をすぐにiショット送信する。ここで送信に失敗するとどうなるか。送信ボックスから再度メールを選択し、再送信しようとすると「画像が見つかりません」とくるのだ。miniSDカードに保存された画像は添付できないというわけである。

　ちょっと前のau端末では、メール送信後「送信しました OK」というダイアログが出たままになり、相手が返信しても受信しない（メロディも鳴らない）という仕様になっていた。他社に比べて送信が遅いにも関わらず、メールが送信し終わるまで画面を見ていろ、というわけだ。さすが最近の端末では、送信ボタンを押して、あとは閉じておけば勝手に待受画面に戻るようになったが、あれには参った。

　マルチタスクうんぬん……という機能を搭載した端末が増えているが、メール送信ボタンを押したら送信中の画面はユーザーに見えない裏側で動作してほしいものだ。送信後、すぐにスケジュールを確認したり、次のメール作成にとりかかりたい場合もある。送信が失敗したときのみ、それを伝え、「再送信しますか？」と聞いてきてほしい。

　通信キャリアの意地だろうか、メール送信が失敗することもあることを認識して端末仕様を考えてほしいものだ。

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[斎藤健二, ITmedia]

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