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2003年9月17日 11:37 AM 更新
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英国へのテレビ電話が可能に〜ドコモのFOMAで
ドコモはFOMAを使ったテレビ電話について、英ハチソン3Gのテレビ電話端末との接続に対応したことを発表した。10月1日から。またVodafoneとの接続にも積極的な意向を示した。
NTTドコモは10月1日から、テレビ電話対応FOMAから英ハチソン3G UKのテレビ電話端末への接続に対応すると発表した。国内のFOMA端末とハチソン3G UKのテレビ電話対応端末間でテレビ電話が可能となる。また国際間での回線交換による64Kデータ通信の提供も開始する。
ハチソン3Gグループ間では、国際テレビ電話が既に可能となっているが、国内から海外にテレビ電話が行えるようになるのは初めて。
英ハチソン3G UKは、英国で3月に3Gの商用サービスをスタートさせた。オーストリア、スウェーデン、オーストラリア、イタリアでもW-CDMA方式のサービスを提供中で、香港でも近々サービスを開始する。ドコモ国際推進部の時田隆担当部長によると、ハチソン3G UKの3Gユーザーは約15万人。
WORLD CALLを契約しているFOMAユーザーは、英ハチソン3G UKのテレビ電話対応端末への通話が可能になり、利用料金は10秒で72円。音声通話の約1.8倍の料金となる。国番号に続いてハチソン3G UKユーザーの番号をダイヤルしてテレビ電話モードで発信すると、国際テレビ電話をかけられる。
17日開幕したWPC EXPO会場では、ロンドンのハチソン3G UKのテレビ電話端末に向けてテレビ電話をかけるデモも行われた
ドコモでは今後順次、接続先を拡大する予定だ。時田氏は「W-CDMAの商用化が前提だが、できるだけ多くの事業者と接続したい。通話先がVodafoneでも接続したいことに変わりはない」と、テレビ電話の接続に積極的な姿勢を見せた。
将来的には、テレビ電話のローミングや多地点接続サービス「M-stageビジュアルネット」も国際接続に対応させていく。
国際電話と国際ローミングのロードマップ
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[斎藤健二, ITmedia]
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