Mobile:NEWS 2003年10月9日 07:41 PM 更新

内蔵を超える、Java版ブラウザ登場

パケット代金削減、かつ大幅に高速化──。“パケ死”に悩むiモードユーザーに、ありがたい味方が登場した。Javaで作られていながら、その性能は内蔵ブラウザを凌ぐ。「F505i」や「SO505i」ユーザーには特にお勧めだ。

 昨今のユーザーの最大の関心事といえば、パケット料金。1パケット当たり0.3円の高さに嫌気が差して、FOMAに乗り換えた方も多いのではないだろうか。

 実は、504i、505i、FOMAなどiアプリが使える端末であれば、パケ代を平均で50%削減できる方法がある。jig.jpが提供する「jigアプリ」だ。

超高速動作。パケ代半額

 iアプリ、つまりJavaで作られたWebブラウザであるjigアプリは、普通のWebブラウザと同じように利用できる。iアプリ一覧から、jigアプリを起動。すると見慣れたブラウザの画面に、無料の一般サイトを集めたポータルメニューが現れる。


画面左が、最初に現れる無料サイト集。ホームを別のサイトに変更することもできる。メニューから料金をチェック(画面中)。わずか7日間で、既に114円を節約した。フォントサイズも自由に変更できる。iアプリの標準フォントである12ドットの「フォント小」を選べば、膨大な情報量が一覧できる。iアプリ版ブラウザのため、「SO505i」ユーザーもQVGA液晶を生かした精細なWeb表示を堪能できる

 まずはどれかのジャンルのページに飛んでみよう。

 使って最初に驚くのは、そのスピードだ。下ボタンを押すだけで高速スクロール。左右ボタンで前に戻ってみても表示は瞬間で終わる。特に「F505i」のように“どうしてこんなに遅いの?”と感じるブラウザの場合、効果は圧倒的。開発者の福野泰介氏によると、Javaの実行速度が速い「P505i」などの場合、早すぎて表示が見えないので敢えてウェイトを入れているのだという。

 ページを表示する際、画面下部に「¥3.1→¥1.4 55%OFF」と表示されたのが見えただろうか。内蔵のブラウザで閲覧した場合と、jigアプリで閲覧した場合とでパケット料金がいくらかかったかを計算し、“どのくらいお得だったのか”をその都度表示してくれる。

 1ページ見るたびに、お得感を得られるし、ついついやってしまう無駄ページの表示も、料金が表示されると「節約しようかな」という気にさせてくれるのだ。


iアプリ版ブラウザで、ちょっと気になるのは「iモード公式サイトが見られないのでは?」ということ。実は公式サイトの中にはjigアプリで閲覧できるページもあるし、本当に内蔵のブラウザで閲覧できないページに遭遇した場合、jigブラウザから内蔵のiモードブラウザを呼び出して表示させることもできる


これが、内蔵ブラウザを超えた機能、その1。乗り換え案内サイトなどで、フォームに駅名を入力し結果を見る。ここで「戻る」と、内蔵ブラウザでは入力した駅名が消えてしまっている。ところがjigブラウザでは、しっかりと残っているのだ。画面メモもフォーム内容を保ったまま行える


内蔵ブラウザを超えた機能、その2。登録したブックマークは、サーバに保存できる。機種変更しても安心だ。面白いのが「中断」機能。これは最後に表示したページを保ったままでアプリを終了する機能だ。いちいち画面メモしておかなくても、最後に見たページを表示できる。え? ラストURLを使えばいいって? 地下鉄の中など圏外でも「中断」なら使えるのだ。画面右は、表示させたページの履歴。待ち受けアプリの「活性化ボタン」を押すと現れる

料金が節約される、そのワケは?

 jigアプリで料金が節約される理由は、サーバを中継してページデータを取得するところにある。サーバでデータを圧縮し携帯上で再び戻してあげることで、パケット量自体を減らせる。通信されるデータ量自体が減るため、料金節約だけでなく高速化にも役立つ。

 こうした方法でパケ代を節約するアプリは数々ある。「また出てきた……」と思う方もいるかもしれない。だが心配ご無用。jigアプリを設計しjig.jpの社長を務めるのは、複数のISP向けなど業務用に提供されているパケ代節約ブラウザ「パケットセイバー」を開発した福野泰介氏である。その技術は折り紙付きだ。

 一つ問題なのは、jigアプリは公式サイトでの提供ではないということ。そのため、キャリアの課金システムは利用できず、料金支払いはクレジットカードまたは銀行振込、電子マネーとなってしまう。

 しかし、月額300円の価値は十分すぎるほどにある。jigアプリには“今月どれだけのパケ代が節約できたのか”を見るメニューが用意されている(iモードのパケットを解析した上でサーバで計算されるため、かなり正確だ)。ここで節約されたパケ代をチェックすれば、300円の節約なんてあっと言う間だということが分かるだろう。

 jigアプリは、10日間の無料試用が可能。特に制限なく利用できるので、ぜひ一度試して、その速度と節約の効果を体感してほしい。



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関連リンク
▼ jig.jp

[斎藤健二, ITmedia]

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