あなたのパケット,半額にします

ユニコシステムは6月12日,パケット料金を半額にできるシステム「パケットセーバー」を開発したと発表した。

【国内記事】 2001年6月12日更新

 ユニコシステムは6月12日,iモードのパケット料金を半額にすることが可能なシステム「パケットセーバー」を開発したと発表した。iアプリ対応で,今後J-フォンやauのJavaサービスにも対応していく予定だ。

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 これはハフマン符号化を用いてcHTMLのタグをコード化するなどし,データを圧縮するというもの。圧縮は同社のプロキシサーバで行う。これによりコンテンツのデータ量を3割から6割縮小できるため,そのコンテンツを閲覧するのに必要なパケット料金が「平均して半額」(ユニコシステム)になるという。

 ただし圧縮したデータは解凍が必要なため,携帯端末側でコンテンツを解凍できるiアプリをダウンロードする必要がある。これはコンテンツを閲覧するブラウザの役割も果たすもの。この専用ブラウザは既存のブラウザと異なるため,phone to機能やmailtoは使えない。またiモード公式サイトも閲覧できないわけだが,クッキーの機能を持つという。

 このシステムを用いて具体的にどんなサービスを展開していくかは未定だが,「企業側のコンテンツサーバマシンの中に,圧縮用サーバをたてるようなサービス提供を考えている」(ユニコシステム)という。

 コンテンツプロバイダの側では“自社サイトを半額で見られるiアプリ”として,このパケットセーバーをダウンロードできるようにしておく。導入することで「パケット料金が安くあがるサイト,ということで,結果的にユーザーのアクセス数が増える」(ユニコシステム)のが狙いだ。

 同社はこのシステムを無料で試せる「半パケ」サービスも実験的に実施している。NTTドコモのiアプリ対応携帯電話でこちら(インターネットで閲覧可能)にアクセスしパケットセーバーをダウンロードすれば,データ圧縮されたサイトが安いパケット料金で閲覧できるわけだ。ただし,現時点ではこのサービスに対応するコンテンツは存在していない。

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ここから圧縮されたサイトを閲覧する。画面は開発中のもの

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どれだけ得をしたかは常に表示可能

増大するパケット代

 パケット代を節約するサービスとしてはほかにも,フィフティーフォーとメディア・ドゥが発表した「パケ割」などもある(4月2日の記事参照)。これはiモードで接続する際にパケ割サーバを通して接続するもので,これによりiモードサイト画像がよりパケット料金のかからないものに変換されるという。

 NTTドコモによると昨年時点でユーザー1人あたりのパケット代は,月平均で2000円だという。これからFOMAサービスが開始され,コンテンツもますます充実する。そうなると携帯電話でコンテンツを閲覧するという行為がより身近なものになり,毎月のパケット代がますますかかさむ可能性がある。そうしたときにパケット代削減サービスは,ますますその重要性を増すといえるだろう。

[杉浦正武,ITmedia]

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