Mobile:NEWS 2003年10月22日 03:37 PM 更新

デザインで選べる“双子の”ブロードバンド携帯〜「W11H」「W11K」

「CDMA2000 1X WIN」の発表に伴い、2つの対応端末が発表された。“自然”をテーマにした日立製端末「W11H」と、au design project端末の第二弾となる京セラ製の「W11K」だ。機能は一緒でデザインが異なる“双子”のブロードバンド端末、どちらを選ぶ?

 高速データ通信サービス「CDMA2000 1X WIN」の発表に伴い、対応音声端末2モデルが発売される。一つはサービスインと同時に登場する日立製端末「W11H」、もう一つはau design project端末の第2弾となる京セラ製端末「W11K」だ。W11Kの発売は、12月中旬頃の見込み。

 価格はそれぞれCDMA2000 1xのハイエンド端末より少々高めとなる見通しだ。


「自然」をイメージしたデザインの日立製端末「W11H」(左)と「INFOBAR」をデザインした深澤直人氏の手による京セラ製端末「W11K」。「W11H」とカメラのスペックやレイアウト、気配りスイッチやカメラ起動ボタンの位置は同じだ。カメラはいずれも31万画素COMS

 いずれも下り最大2.4Mbpsという高速通信を生かしたコンテンツ配信サービス「EZチャンネル」「ライブカメラ」を閲覧するためのSMILプレイヤーを内蔵。待ち受け画面上にはPCのデスクトップアイコンにも似た「フレームメニュー」が用意され、上方向キーを押すと「メール」「EZweb」「EZチャンネル」「EZムービー」の4つが並ぶメニュー画面にアクセスできる。

 データフォルダ容量は20Mバイトで、1x端末の平均的なデータフォルダ容量の3〜5Mバイトから一気に拡張された。これは1コンテンツあたりの最大容量が3MバイトのEZチャンネルや、ダウンロード可能なサイズが1.5Mバイトに拡張されたEZムービーなどのデータを保存するためだ。これらのコンテンツは、外部メモリにはコピーできず、これが本体メモリの拡張につながっている。

 両端末の機能やスペックはきわめて似通っている。ボディサイズや重さ、インタフェースのデザイン、内蔵される待ち受け画面などのコンテンツは異なるものの、ディスプレイや内蔵カメラ、データフォルダの容量、待ち受け時間などの基本スペックは同一。EZアプリはJava対応で、アプリケーションプロセッサとしてSH-Mobile、ベースバンドチップとしてARM7コアのMSM5500を(10月6日の記事参照)搭載している。

 大きな特徴は、外部メモリスロットが取り外し可能な「ジャケット」として付属する点。ポイントはバッテリーのカバー部分だ。通常のカバーのほか、内側にminiSDスロットが付いたカバーが同梱され、miniSDを使うときだけ取り替える仕様。ジャケット装着時にはデータバックアップのほか、カメラで撮影した画像も直接書き込めるなど、使い勝手はメモリカードスロット内蔵端末と同じだという。


左が通常のバッテリーカバー。右がminiSDスロット付きのジャケット


右がW11Hのジャケット装着時。W11Kも同じ仕組みになっている。本体に付属するのは16MバイトのminiSDカード

 カメラを起動するためのスライドスイッチは端末の左サイドに備えられ、上に押すとムービー、下に押すと静止画撮影画面が立ち上がる。端末右サイドには、ボタンをスライドさせてマナーモードへの切り替えを行う「気配りスイッチ」を装備。マナーモードだけでなく、壁紙やシステムカラーなど、オリジナルで設定したモードへの切り替えも可能になった。

自然をイメージしたデザイン〜「W11H」

 CDMA2000 1X WINサービスインと同時の11月28日に発売予定なのが、日立製の「W11H」。自然をイメージしたデザインが特徴で、ボディカラーはブルーシェルとシルバーシェルの2色がラインアップされる。


ヒンジ部に回転する31万画素CMOSカメラを搭載(左)、端末右サイドには気配りスイッチ(中)、左サイドにはカメラボタンとページ送りボタンがレイアウトされる

 着信通知用ライトをボディの内側に配置することで、背面がすっきりしたデザインになっている。「ルミナスシェル」と名づけられたこのライトは、カバーの下からライトが淡く光って着信を知らせる。ライトの色は5色から、光らせ方のパターンは「フラッシュ」「フェードアウト」「グラデーション」の3種類から選択可能だ。


背面ディスプレイの下には着信を知らせる「ルミナスシェル」がレイアウトされる。ディスプレイの上には、撮影を補助する6LEDのハイパワーツインライトを装備

多面体を取り入れたユニークなデザイン〜「W11K」

 12月中旬に登場予定の京セラ製端末「W11K」は、「INFOBAR」(10月6日の記事参照)に続くau design project端末。INFOBARをデザインした深澤直人氏のディレクションによるものだ。

 ボディカラーは「AKA」「KURO」「SHIRO」の3色で、多面体ボディにつややかなカラーが映える。起動画面やランチャー画面、壁紙などもオリジナルのものが内蔵され、卓上ホルダは端末デザインにあわせたオブジェのようなデザインだ。


多面体がユニークな京セラ製の「W11K」。背面液晶の上にあるのは撮影補助用ライト。カメラはヒンジ部に搭載されている。着信時には、端末左下の「WIN」ロゴの“I”の部分が光る



カメラ起動用のスライドスイッチはヒンジ部付近に付いている


オブジェのような卓上ホルダ(左)。miniSDジャケットを装着したところ(右)


待ち受け画面上にはPCのデスクトップのような「フレームメニュー」が用意される。方向キーの上を押すと各メニューへのアクセス画面に切り替わる

  • 主なスペック

端末名W11HW11K
サイズ50×100×30ミリ(ジャケット装着時32ミリ)50×100×30ミリ(ジャケット装着時34ミリ)
重さ125グラム(ジャケット装着時132グラム128グラム(ジャケット装着時136グラム)
連続通話時間180分
連続待ち受け時間180時間
カメラ31万画素CMOS
メインディスプレイ2.2インチ26万色表示のクリスタルファイン液晶(240×320ピクセル)
サブディスプレイ1.3インチ26万色表示のクリスタルファイン液晶(120×160ピクセル)
ボディカラーブルーラグーン、シルバーシェルAKA、SHIRO、KURO
発売時期11月28日12月中旬予定
EZムービー
ムービーメール
EZアプリ
EZ着うた
着ムービー
EZナビ
EZナビウォーク×



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[後藤祥子, ITmedia]

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