Mobile:NEWS 2003年10月24日 07:14 PM 更新

音声実質値上げ?〜au「1x WIN」の死角(1/2)

auの「1x WIN」は、携帯単体利用時のみながら月額4200円のデータ定額制を実現した。しかし、インパクトのあるデータ通信の陰で、音声通話の料金プランも変更。“ひっそりと値上げ”された感が強い。

 auが「1x WIN」の名称で、EV-DO導入と共に端末からのデータ利用に限り定額制を導入する。定額制を生かしたテレビ型コンテンツなど画期的なサービスも提供されるが、死角はないのだろうか?

キャリアがコントロールする端末単体利用時のみの定額制

 11月28日からサービス開始されるのがauの「CDMA 1x WIN」(10月22日の記事参照)。電波利用効率の良さを生かして、パケット料金の低額化に加え、携帯電話初の定額データ通信料金も実現した。

 エリアはまず東名阪中心となるが、CDMA 1x(最大144Kbps)、cdmaOne(最大64Kbps)エリアでもデータ通信料金は変わらない。この点はCDMA 1x導入時と同じであり、完全にシームレスだ。

 「EV-DO」エリアとそれ以外のエリアでは、データ量あたりの運用コストは異なる。しかし、東名阪にデータトラフィックが集中しているため採算面では問題はないだろうし、「EV-DO」エリア外での利用も折り込み済みということだろう。

 定額制オプションプラン月額4200円の「EZフラット」で、定額料金に含まれるのは端末単体でのデータ利用のみ。つまりEメールの送受信、EZWebの利用だけになる。発表会で小野寺正社長が明白に述べたとおり、データ量をキャリアがコントロールできるからだ。

 電波利用効率の高い「EV-DO」とはいえ、1チャンネルあたり最大2.4Mbpsであり、当面1基地局あたり1チャンネルしか「EV-DO」では利用しない。このインフラでの定額制の実現にはデータ量のコントロールが必須というわけだ。

 工夫したのが大容量動画コンテンツ「EZチャンネル」への配信方法だ(10月22日の記事参照)。登録した番組は、深夜〜早朝にかけてプッシュ配信される。ユーザーから見れば朝になれば配信が完了しており、いつでも楽しめるという意味で便利。そしてauにとっても都合が良い。深夜〜早朝はデータトラフィックが少ないからだ。

 オンデマンドの動画配信サービスもあるが、渋滞情報などリアルタイム性が重視されるコンテンツに限定される。これらは延々と配信する必要も少ないし、1回あたりの動画配信時間などデータトラフィックはau側でコントロールできる。将来的には自宅監視など個人利用にも対応するとしているが、これもまたauのサーバーを経由させることで1回あたりの動画配信時間を制限したり、利用回数あたりの課金もできる。この点は想像の域を出ないが、定額料金で延々と個人が動画配信できる可能性は低いはずだ。

 もちろん、auのコントロール下におかれた定額制でもメリットはたくさんある。Eメールは送受信し放題なので、PCに届くメールをすべて転送することも現実的だ。メリットが大きいのは静止画、動画を通信料を気にせずに送受信できるようになること。定額制でないと送られた側はたまったものではないが、メモリカードを利用しなくても撮影した静止画や動画をどんどんPCに送って保存する、といったことも可能になる。

 ただし添付ファイルサイズの制限には不満が残る。150Kバイトまで拡大されたが、これでも100万画素クラスのカメラで撮影した高解像度の画像をそのまま送信できない。メールサーバーの過負荷という問題もあるのだろが、送信だけでも添付ファイルサイズの拡大を望みたい。

ひっそりと実質値上げ傾向の料金プラン

[坪山博貴, ITmedia]

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