Mobile:NEWS 2003年11月5日 01:53 AM 更新

子供も裏をかけない強力な制限〜「V301T」のリミットモード

ボーダフォンの東芝製端末「V301T」は、使いすぎを防ぐ「リミットモード」を搭載した端末。「使うか使わないか」という二者択一だけでないフレキシブルな設定が可能だ。

 子供に携帯電話を持たせるとき、親が心配なのは「使いすぎ」と「悪質な出会い系サイトの利用」だろう。「子供が3万円もパケット代使って……」とうなだれるZDNet某チャンネル編集長は、高校生の息子を持つ親。高校生ともなると、いくら使いすぎるといってもプリペイドケータイでは納得するはずもなく、防止策は小言を言うくらいだという。

 悪質な出会い系サイトについても、そうしたサイトにアクセスしてるのかどうかを子供に自己申告させたところで、それが事実かどうかは分からないのが親を悩ませる。

 キャリアの対策を見てみると、使いすぎを防止策としてドコモが「リミットプラス」を提供(2002年11月21日の記事参照)、出会い系サイト対応策は、auが「EZweb利用制限」(10月27日の記事参照)、ドコモが「アクセス制限機能」(8月21日の記事参照)を提供している。

 ボーダフォンは現状、ネットワーク側でのアクセス制限策を提供していないが、これを「リミットモード」という機能として搭載した端末をリリースした。それが「V301T」(9月25日の記事参照)だ。


QVGA液晶、32万画素CMOS搭載のV301T

ユーザーの利用シーンに合わせた細かな設定が可能

 ネットワーク側の設定による制限の場合、「できるか否か」の二者択一的な設定になりがちだが、V301Tでは利用できる項目を組み合わせることでフレキシブルな設定を行えるのが特徴。パスワードも、英数記号の8ケタまで使えるリミットモード用のものが携帯電話用パスワードとは別に用意される。パスワードを忘れてしまった場合に備えて「ヒント」を入力する欄もある。


「メインメニュー」-「表示設定」とたどると「リミットモード」にアクセスできる。リミットモードのパスワードに使えるのは英語の大文字と数字、「.」「@」「-」「_」「/」「:」の記号。パスワードは8ケタまで使えるが、必ずしも全部使う必要はない。忘れたときのためにパスワードを思い出させるためのヒントを入れる欄も用意される

 リミットモードでは大きく分けて「電話発信」「電話着信」「メール機能」「Web機能」の四つについて、どこまで利用可能にするかを設定できる。それぞれを全面的にアクセスできないようにするか、選んだ相手やサイトのみ電話やメール、Webアクセスができるようにするか、制限をかけないか──といった具合だ。


「電話発信」「電話着信」は、「許可リストのみ」「メモリダイヤルのみ」「制限なし」から選べ、「メール機能」は「メール禁止」「許可リストのみ」「メモリダイヤルのみ」「制限なし」から、「ウェブ機能」は、「ウェブ禁止」「許可リストのみ」「制限なし」から選べる。これに「ワン切り発信」「Q2」発信など6項目を組み合わせられる

 さらに細かく使い方を設定することも可能だ。メールの文面に埋め込まれたURLからのアクセスや新規コンテンツへの加入、Webアクセス時の直接入力など6項目の可否を選べる。また使う時間帯や1カ月に使える最大の時間やメールの数も決められるなど、かなり細かく利用者の都合に合わせた設定が行える。


許可リストに登録された番号やアドレスは「電話発信」「電話着信」「メール機能」については利用制限がかかっている際にも通話やメールが可能。非常時のみの連絡先を登録しておかないと、制限時にも使えてしまうので注意が必要。「ウェブ機能」の許可リストは制限がかかっているときにはアクセスできない。なお、110番や119番、118番などの緊急連絡先や故障受け付けの113番、総合案内の157番、留守番電話センターの1416番は設定の可否にかかわらずつながる。制限がかかっているときにメールやWebにアクセスしようとすると右のような画面が現れ、許可されていない相手が電話をかけてきても話中音が鳴ってつながらない


制限する時間は1つしか設定できず、それを「電話発信」「電話着信」「メール送信」「ウェブ接続」について制限の可否を設定する。つまり電話発信は9時から12時まで、メール送信は16時から翌8時まで──といった設定はできない。使用量制限は、1カ月に使える最大量を設定する。メールは送受信の件数もしくは送信のみの件数を決めるか選べる

 これらを組み合わせて設定すれば、「メモリダイヤルに登録している相手のみにメールや電話が可能。使える時間帯は毎日3時から9時まで。ワン切りやQ2でかかってきた相手への発信は禁止。Webは許可したサイトのみアクセス可能でメールの文面に書かれたURLへのアクセスは禁止、1カ月の通話は3時間まで、メールは100通まで」といった込み入った設定も可能になる。端末ベースの設定だから、「明日はすべて使えるようにする」などといった急な変更にも対応できる。

 緊急時の連絡については「許可リスト」に登録しておいた相手に限り、利用が制限されているときにもメールや電話ができる仕組み。例えば利用可能な相手がメモリダイヤル登録者のみで、20時から翌8時まで電話やメールが使えない設定にしていても、緊急時には「許可リスト」に登録された相手に連絡できるようになっている。なおWebにも許可リストが用意されるが、これは利用が制限されているときには利用できない。

 子供が端末の時間設定をずらして使うといった裏業を試そうとしても、無駄に終わるのがこの端末のすごいところ。時計の設定はリミットモードのパスワードを解除しないと行えないのだ。

細かく設定できるが故の難点

 確かに細かい設定ができるのは便利なのだが、設定項目が多すぎて簡単に設定できないのが難点。制限内容を確認できるメニューもあるが、確認ページから変更はできず、携帯電話に不慣れな世代にはかなり煩わしい操作になってしまう。

 授業中には使えないなど、あらかじめ大枠が設定され、個人の利用に合わせた部分的なカスタマイズをすれば済む、「キッズ設定」のようなものがあれば、設定の敷居も下がりそうだ。またウィザード形式で設定できるようにするのもいいかもしれない。



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関連リンク
▼ ボーダフォン

[後藤祥子, ITmedia]

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