使い勝手はいいが、カメラ画質はもうひと息〜東芝「A5501T」(2/2)
まずはいつも通りの象のすべり台。曇天ではないが薄曇りで直射日光は差してない昼下がりである。薄日がさすかささないかという状況だ。 A5501Tの写真を本職デジカメと比べると、黄色い象の一番明るい箇所が白くとんでいることと、背景の木々がすごく暗く写っているのが気になる。おそらくダイナミックレンジが狭いのだ。色に関してはもうちょっと鮮やかさがほしいところ。緑の色もくすんでいる。 ではさらに二つ。
特に花の写真を見ると分かりやすいのだが、コントラストが高くない構図では、そこそこまとまった絵になるし、ディテールこそ比較的しっかりしているが、ハイコントラストな構図だとこのように白トビしやすい。また、暗部の落ち込みが大きく、ややくすみがちである。 続いて室内の作例を見てみよう。まずは蛍光灯下から。
ホワイトバランスはとてもよく補正されているが、やはり色がくすみがちな点とダイナミックレンジが気になる。コントラストが高いために暗部はより暗く、明るいところは飛びやすいのである。色のバランスはいいだけに惜しい。青はけっこうきれいに出ているのだ。 白熱灯下でも蛍光灯下と同様の結果だ。色はきれいでバランスはいいがやはりダイナミックレンジが狭くて暗部がくすみがち。ケータイ内蔵カメラにありがちな傾向だが、他社のメガピクセルケータイがどんどん画質を上げてきているのを見ると、もうちょっとがんばってほしい。また、近距離(20センチくらい)がボケ気味なのも気になる。マクロモードはないので、近距離の撮影には注意したい。 さらに暗いところへ行こう。真っ暗に近い場所でライトをつけて撮ってみた。特に夜景モードはないためノーマルのままだ。かなり色がヤバくなっててくすんでいる。 続いて恒例のろうそく灯下の写真だ。
ろうそく+ライトだと、ノイズは多くディテールもあやしくなっているものの、きちんと色も出ている。だが、ライトなしだといただけない。明らかに感度不足なCMOSっぽい絵だ。ちょっと前のカメラ付きケータイの絵という雰囲気で、あと一歩がんばってほしいと思う。
A5501Tのカメラ機能はメガピクセルカメラとしてはちょっと心もとない画質ではあるが、風景をきれいに撮ろうとか暗いところできれいに撮ろうと思わない限り普通に使えるし、カメラ回りの機能はシンプルで使い勝手もいい。 画質面では次モデルでもっと向上させてほしいと思うが、カメラの画質目当てで買うデジカメではないだろうから、いいのかもしれない。 関連記事 さらに完成度を高めた「A5501T」(1/2) メガピクセルカメラ、miniSDカード、QVGA液晶を備えた「A5501T」は、BREWに対応し、現在EZナビウォークを使える唯一の端末でもある。カメラ周り、miniSDカード周りなどの使い勝手も含めて、携帯電話としての基本機能をチェックした。 撮った写真やムービーをテレビで見る〜「A5501T」 10月下旬に登場予定とトップを切ってお目見えするのが東芝製「A5501T」。100万画素CCDを搭載し、EZナビウォークに対応。撮った写真やムービーは、付属のケーブルでつなげばテレビで閲覧できる。 予想以上に楽しいテレビ出力〜「A5501T」 いち早く“徒歩ナビ”機能「EZナビウォーク」を体験できる東芝製の「A5501T」。端末固有の機能として用意されるテレビ出力機能は予想以上に楽しく利用でき、撮った後の新しい利用シーンの拡大に貢献しそうだ。 特集:auの冬モデル KDDIの新機種は、カーナビのように常に自分の位置を表示しながら目的地に案内してくれる「EZナビウォーク」を搭載。QVGA液晶、メガピクセルカメラをほぼ標準装備したほか、オートフォーカス対応200万画素カメラモデルや、FMラジオ搭載機も用意する。さらに約2年半前に発表したバータイプのデザインモック、「INFOBAR」が商品化される。 関連リンク au [荻窪圭, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. 前のページ | 2/2 | 最初のページ モバイルショップ
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