Mobile:NEWS 2003年11月7日 00:03 AM 更新

さらに完成度を高めた「A5501T」(1/2)

メガピクセルカメラ、miniSDカード、QVGA液晶を備えた「A5501T」は、BREWに対応し、現在EZナビウォークを使える唯一の端末でもある。カメラ周り、miniSDカード周りなどの使い勝手も含めて、携帯電話としての基本機能をチェックした。

 auの現時点でのフラッグシップ端末となる「A5501T」が登場した(10月31日の記事参照)。カメラのメガピクセル化やQVGA対応といったビジュアル面の着実な強化に加え、さらに完成度を高めた端末となっている。

デザインキープでビジュアル面を大幅強化

 A5501Tはメガピクセルカメラ、QVGA液晶、EZナビウォーク対応など、現時点ではauのCDMA 1x端末ではフラッグシップとなる製品。CDMA 1x WIN対応端末がメガピクセルカメラなどの搭載を見送ったため(10月22日の記事参照)、これらの登場後も高機能端末に位置する。

 デザインは前モデルになる「A5304T」をベースにしたものだ。カラフルなツートンカラーをベースにしており、折りたたみ型としてはベーシックなデザインだ。カメラユニットとモバイルライトの位置がヒンジ側に移動しているが、キーレイアウトなども変わっておらず、デザインキープした。カメラユニットの位置変更はメガピクセル化に伴ったレンズユニットの大型化に合わせたものだろう。


ツートンカラーを基本としたデザインは前モデルA5304Tのイメージを継承したもの。ヒンジ部にアンテナを持つ今時の折りたたみデザインだ。右側面に二つのキー、イヤフォンマイクジャック(AV端子兼用)、miniSDスロットを備える

 サイズはA5304Tの49×98×24ミリ(W×H×D)に対し、49×95×25ミリと厚みこそ1ミリ増加したが、高さは3ミリ小さくなった。重量も5グラム増に抑えられており、機能強化を考慮すればうまく詰め込まれている。特にminiSDスロットが追加されながら、厚みが1ミリ増に抑えられているのは立派だ。

 側面から見るとA5304Tと比べて、ディスプレイ部のほうが厚みがある。少々アンバランスに見えるが、メガピクセルカメラユニット、QVGA液晶+背面液晶、miniSDスロットをディスプレイ側に配置しているのだから当然かもしれない。ただし比較的重量のあるバッテリーとの位置関係もあり、見かけほど重量バランスは悪くない。


カメラユニットとフォトライトはヒンジ側に移動した。A5304Tと並べて比較すると幅が広く、高さが低くなったのがよく分かる。ディスプレイ部の方が厚いのもはっきりと分かる

 このしわ寄せからかイヤフォンマイクジャックは角型に変更されているが、これはテレビ出力ケーブル接続も兼ねており、変更された要因としてはこちらのほうが大きいのかもしれない。

 キーレイアウトも変わっていない。A5304Tからはメール/EZWebキーの形状が変更された程度で、キーピッチなども概ね水準といえる。キータッチまで含めて、特に使いにくいという感じは受けない。なお上下左右キーの両脇がメール、EZWebキーとなり、auの他メーカー製端末に多く見られる機能配置になった。

 QVGAディスプレイはau端末ではソニー・エリクソン製「A5402S」で既に導入済みだが、文字表示の情報量増加にはつながっていなかった。本機の場合はEZWebやメールの本文表示などで1画面最大380文字の表示が可能になっており、QVGAディスプレイを有効に活用できる。最小文字での表示は万人向けとまではいえないが、長文メールの受信可能なau端末だけにメリットは大きいだろう。


フォントサイズは五つのシチュエーションで設定可能。文字入力以外では4段階に変更できる。なお、かな漢字変換時の候補表示のフォントサイズは変更できない。EZwebでも情報量拡大のメリットは大きい


左から極小、小さい文字、通常の文字、大きい文字。極小でも大きくフォントが潰れて文字認識が難しくなることはない。なお大きい文字はむりやり大きく表示しているという感じで、美しいフォントとはいえない

高画素、高速化、メガピクセルのメール送信も可能になったカメラ機能

 カメラユニットは100万画素化されトレンドのメガピクセルとなった。今となっては珍しいスペックではないが、旧モデル「A5304T」と比較すると使い勝手に関する改良点も多い。

 まず大きな改良点は、ようやくサムネイル表示が可能になったことだ。静止画、動画共に可能で、常時利用に堪えるだけの表示速度も持つ。1画面に9コマのサムネイル表示が可能で、ページ送りもストレスはない。miniSDカードに保存されている画像は多少サムネイル表示が遅くなるが、静止画に関しては十分実用範囲だろう。メガピクセル搭載以上にメリットを感じる人もいるはずだ。


静止画、動画共にデータフォルダで一括管理されるのはau端末の分かりやすい仕様。ただしminiSDカードに保存されたデータには別メニューからアクセスすることになる。本体メモリに保存された動画、静止画には日付別のフォルダとしてアクセスも可能だ。サムネイル表示は表示速度も速く、十分実用的

 動画撮影では撮影後の待ち時間(圧縮時間)が格段に短くなった。Mサイズの15秒撮影で、保存の指示が可能になるまで5秒未満であり、待たされるという印象は受けない。A5304Tでは撮影時間異常の25秒程度要していたから、大きな進歩だ。またEZムービーとしての送信はできないがQVGAサイズでの動画撮影も可能になっており、miniSDカードに最大約20分(約60Mバイト)の長時間撮影も可能になっている(10月31日の記事参照)。

[坪山博貴, ITmedia]

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