Mobile:NEWS 2003年11月19日 09:51 PM 更新

ケータイカメラ画質研究ラボ
AFの利便性が光る「P505iS」(2/3)


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 撮影時のサブメニューにはさまざまな項目が並ぶ。

 よく使う撮影に関係あるものだけ取り上げると、フォトライトのオン/オフ(ショートカットは5)、左右反転(自分撮り時にモニタが鏡像になるよう左右を反転させる。ショートカットは#)、連続撮影モード、輪郭補正(デフォルトはオフ。オフのままでいいと思う。ショートカットは1)、ナイトショットモード(ショートカットは2)、ホワイトバランス(オートと電球と晴天と曇天。蛍光灯がないのは不思議。ショートカットは3)、色調切り替え(モノクロやセピアなど。ショートカットは4)、フォーカス設定(ショートカットはなし。なぜだろう)、サイズ選択、保存画質、保存先設定、美肌モード(肌色をソフトにする)、ワンタッチヘルプ(これが一番便利かも。ショートカットは0)、という具合である。

 かなり多くて目的の機能にたどり着くのが面倒だったりするが、たいていはフルオートで済む。さらに側面のレバーではデジタルズームを行える。

 これが「カメラ付きケータイ」スタイルで撮る時の手順だ。なお、メガピクセルモード時でも画像は縦位置である。

 続いて「デジカメ」スタイルで撮るときの話。この場合は液晶モニタが裏返って折りたたまれるので、アクセスできるボタンが限られる。側面の三つだけである。でもこの三つがなかなかすごい。

 横位置にした場合、一番右に来るのがカメラボタン兼シャッターボタン。待ち受け時にコレを長押しするとカメラモードになる。そのままの設定でいいときはこれがシャッター。両手でしっかり持ち、左手でレンズを触れないようにしつつシャッターを押すのだが、このボタンには実は「半押し」がある。少しだけ押すと最初のスイッチが入ってAFが動作する。さらに押し切るとシャッターが切れるという仕組み。

 半押しを知らないで一気に押すと、押してから撮れるまでにタイムラグがあるのでぶれたりピンボケになったりしがち。普通のカメラに比べて半押しまでのストロークが短いので難しいのだが、半押しを利用したAFロックもできないことはない。

 面白いのはこの状態でもメニュー操作ができることだ。一番左のズームレバー兼用ボタンがメニューのオン/オフ。真ん中のボタンが決定。で、メニュー表示時はズームレバーでカーソルを動かせるので、デジカメスタイルのときもメニューから機能の変更ができる。ただし、一部機能については(保存先切り替えとか)モニタを開かないとダメなので注意。


横位置時はこの側面の三つのボタンで操作する。どのボタンがどれに該当するかは画面上に出ているので分かりやすい

 なお、デジカメスタイルで横位置で撮っても画像は縦で記録される。これはちょっと残念な点だ。

画質チェック

 では実際に撮ってみよう。まずは例の黄色い象のすべり台から。


 晴天下で黄色い色が白トビしやすい状況だがしっかり黄色はのっているし、青空も青く出てる。四隅の画質低下は気になるが、これだけ出ていればまず問題ないだろう。ちょっと色が寒い感じはするが、普通のメガピクセルカメラとして使える。

 今まで見たメガピクセルケータイで比べると、「SH505i」ほど色のノリはよくないが(まあ彩度が高ければいいかというとそういうわけでもないし)、ディテールが滑らかでなかなかイケてる。

 今回はちょっと趣向を変えて町中であれこれ撮ってみた。

 カラフルな毛糸の帽子とそのアップ。特にモードを変えなくてもさっと両方を取り分けられるのはうれしい。また、ダイナミックレンジは広くないものの、色もなかなか鮮やかだ。

 では続いて室内の写真。いつものように蛍光灯の下でまず撮影してみた。


 蛍光灯の色もきれいに補正され、ピントも合っていてなかなかきれいなデキ。実はよく見るとコントラストが高くてダイナミックレンジが狭い故に中間調から暗部の落ち込みが大きいのだが、そう気にするほどのものでもない。デジカメとして使って十分な画質だ。

[荻窪圭, ITmedia]

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