ケータイカメラ画質研究ラボ
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まず普通に撮ったときと部屋を暗くしてドアから漏れる光だけにし、ナイトモードで撮影した。ノイズは出ているがなんとかこのくらいは写る。
ロウソクをつけるとこんな感じだ。炎から上下にスミアが出ているが、これは仕方がないだろう。普通のデジカメはメカシャッターをつけることでこれを防いでいるのだが、カメラ付きケータイにそこまでの機構を求めるのは難しい。フォトライトをつけるとかなり明るくなるので、こういう距離でのフォトライトはなかなか有効だ。暗部に縞々のノイズが乗っているのが残念だが、ナイトショットモードではかなり無理して増感しているのだろう。
ただ、フォトライトはレンズより下についているので、縦位置で撮るときはライトを指でふさぎやすい。特にライトが必要なときは手ぶれをしてはいけないとぎゅっと持ちがちなので注意だ。わたしも実は何度かそれで失敗した。
でも総じて画質はけっこうよい。
これはうちの猫がだらしなく寝ている図を撮ったものだが、ちゃんと顔にピントを合わせて撮れるし、背景がボケているのも分かる。しかも実は椅子の真下で明るい場所ではないのだが写りもしっかりしている。これだけ撮れれば使える。
速度もまあまあで完成度はけっこう高い
なお、メガピクセルケータイで気になるのは速度。カメラモードの起動は2秒ちょっとと問題ない速さだ。記録時間は5秒少々。これは撮影後に保存ボタンを押し、miniSDカードに記録したときの記録が終わるまでの時間だ。最高画質でこの時間である。速くはないが実用上ではそれほど問題ない。
そんなわけで、今までのパナソニックのカメラ付きケータイに比べるとかなりよくなってるし、フルオートのままでもけっこうヒット率は高い。画質も、本職のデジカメにはまだ負けるが、逆にオートでも5センチまで寄れるマクロ機能などイケてる点もある。
近接撮影はコントラストが高くなるシチュエーションが希なので、ダイナミックレンジが狭いカメラでもきれいに撮れるのだ。
最後の最後まで液晶モニタ部がどういう状態ではどっちに回転するのか(逆方向には決して回らないからだ)わけが分からなかったが、それはまあ実際に使っていけば慣れていくだろう。まるでパズルだ、と思ったけど。
なお、個人的には横位置でデジカメスタイルで撮るより、ちゃんとモニタを開いてカメラ付きケータイスタイルで、AFはAFで合わせてシャッターを切る方が確実だと思う。くれぐれもAF機能があるから、ピント合わせの時間が必要ということを忘れないように。被写界深度が深いので(ピントの合う範囲が広い)、そうそう派手にピントを外すことはないのだが。
[荻窪圭, ITmedia]
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