エンタテインメント系VGS端末、「V801SA」を使ってみた(1/2)3G端末として初めて、ボーダフォンライブ!に対応した三洋製の「V801SA」。2.2インチの大型QVGA液晶やSDカードスロットを装備、動画撮影機能など「イマドキのケータイ」に求められる機能が盛り込まれた。
ボーダフォンの3GサービスVodafone Global Standard(VGS)は、海外での利用において、他キャリアをしのぐ充実したサービスがウリになっている(11月14日の記事、8月18日の記事参照)。三洋電機製のVGS端末「V801SA」(11月13日の記事参照)は、GSMの主要3周波数帯900/1800/1900MHzにも対応するなど、その点がさらに明確になっているのが分かる。 だがV801SAでは、W-CDMAならではの高速通信にも注目したい。12月1日に満を持して始まったVGS向けのWebサービス「ボーダフォンライブ!」では、「着うた」などのリッチコンテンツの提供が始まり、上り64Kbps、下り384Kbps(W-CDMA方式のパケット通信時)という高速通信を利用したサービスが続々と登場している(11月13日の記事参照)。
VGS向けのボーダフォンライブ!は、「着うた・ムービーメニュー」や「海外便利サイト」など、現段階ではV801SA専用となるコンテンツが既に出揃っている。
注目なのは、これまでau端末のみの対応だった「着うた」が利用できることだろう。「スペシャライザー」と呼ばれるV801SA独自の3Dステレオ再生技術と大型TWINスピーカーの搭載により、臨場感あふれるステレオ再生で着うたを楽しめる。
今年はNTTドコモの「SO505i」(6月4日の記事参照)やauの「A5305K」(5月30日の記事参照)といった回転スライド式のものや、「P505iS」(11月18日の記事参照)のFlexスタイルなど、メイン液晶を表に出したまま携帯できる、新たなデザインの端末が各種登場した。回転スライドスタイルの端末は、閉じた状態でメールの閲覧や通話が可能であるなど、使い勝手の良さを感じさせる部分も多いが、「開閉に慣れが必要」「開閉時の誤作動が多い」など、いくつかの課題も残されている。 では801SAのスライド式は、どうか……といえば、これも開閉には慣れが必要。回転式ほど最初の操作に違和感を覚えることはないと思うが、塗装のせいか、どうにもボディ部分がすべりやすく一発でスライドさせるのは難しい。サイド部分に指をかけるための窪みなどがあってもよかったように思う。 しかし慣れてしまえば、スライドさせる行為が楽しくなってくるのも事実。開閉時には音を鳴らすこともできるのだが、その音がなかなか気持ちよく、意味なく開閉を繰り返してしまいたくなるほどだ。
厚さが26ミリと、胸ポケットに入れるには厳しいのは今後改善してほしい点。ドコモの「D505iS」や「P252i」も同じ26ミリだが、801SAはデザインのせいか、その厚さが必要以上に感じられる面もある。 閉じたままWebやメールの閲覧、各種メニューの操作、履歴からの発信、着信時の通話が可能であるなど、使い勝手はストレートタイプのよさが引き継がれている。ただ、スライドさせた状態でのメール入力は、TWINスピーカーを挟んで数字キーとスクロールキーが配置されているため、文字変換の操作などで指の移動が大きくなりがち。数字キーのキーピッチは詰まっているなどの工夫はなされているが、手の小さな女性などでは慣れが必要かもしれない。
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