Mobile:NEWS 2003年12月4日 01:41 AM 更新

「V601SH」の進化のポイント(2/3)


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 ただし音声コーデックがG.726なのには注意。同じASFでも音声コーデックが異なるとうまく再生できない。例えばシャープのビデオカメラ「液晶ビューカム」でSDカードに録画した映像は再生できない。ちなみに、動画の連続再生時間は約90分。電池のメモリが残り1メモリになると映像や音楽(後述)の再生はできなくなる。

 さて、撮影できる動画のクオリティはなかなかすごい。撮影サイズはQVGA、フレームレートは毎秒15コマ、動画のビットレートは384Kbps、音声は32Kbpsだ。MPEG-4の専用チップを入れることで、これを実現した。

 本体内メモリには約90秒しか録画できないことを見ても、相当画質優先であることが分かる。64MバイトのSDカードには約16分録画でき、V601SHは512MバイトのSDカードまで対応。つまり約2時間ほどの録画が可能だ。ただし、バッテリーは約60分で終了する。

 撮影した動画は、テレビに出力することが可能だ。これまでの「J-SH5x」シリーズに付属していた音楽再生用のアダプタの替わりに、V601SHではテレビ接続用のビデオ出力ケーブルが付属する。端末を横向きにして撮影した画像は、テレビ出力時にも横表示させられる──つまりただしい上下位置で表示できるのは工夫のひとつだ。

 動画のほかに静止画もテレビに出力できるが、2Mピクセルで撮影してもケーブルから出力されるのはQVGAサイズになってしまう。残念な点ではあるが、テレビ画面いっぱいに画像を拡大表示する機能は持っている。また、一部アプリに限られるが(コンテンツプロバイダの判断)、Vアプリの画面をテレビに出力できるのも面白い。

ミュージックプレイヤーは1500円

 さて、「J-SH51」から続く伝統のMP3ミュージック再生機能は、V601SHではオプション扱いとなった。端末に機能は入っており、アクセスしようとするとボーダフォンのWebに接続。課金を促される。料金は1500円の予定で、購入すればずっと機能を使い続けられる。請求はボーダフォンの課金代行システムを使って通話料金と一緒に支払う形だ。

 機能を“別売り”とした理由を、シャープは「音楽再生機能は全員が使う機能ではない。ライセンスの値段分を、利用する人だけに支払ってもらうため」と説明している。

 ライセンス分を別売りにしたことで、端末価格がどの程度安くなったかは明確ではない。ただしこうしたオプションを別売りとし、SDカードの付属も止めたことで、2万4800円(新規・予価)という価格が実現できた(12月3日の記事参照)。

 ちなみに、プレイヤー機能代金1500円のほかに、録音や再生にはステレオピンジャックにコネクタを変換するアダプタが必要なのには注意。別売りだが、「J-SH53」用とは互換性がある。

 なお64MバイトのSDカードに約60分(128Kbps)の楽曲が録音できる。

 ボイスレコーダー機能は、J-SH53から変更はない(7月18日の記事参照)。電子ブック「XMDF形式」のリーダー(5月29日の記事参照)も、J-SH53と同等だ。

アンテナは内蔵

 本体デザインでは、先日発売された「V401SH」(10月6日の記事参照)と同じように、メインアンテナが内蔵されたのがポイント。背面液晶の上、ちょうど「Vodafone」のロゴの下にシート上のアンテナが入っている。ダイヤルキーの下部には、ダイバーシティ用となる二つ目のアンテナが内蔵されている。

 シャープによると、「J-SH010」や「J-SH53」が使っていたヘリカルアンテナと同等の感度を持つという。

[斎藤健二, ITmedia]

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