Mobile:NEWS 2003年12月10日 03:44 AM 更新

「SO505iS」ディスクジョグの真実(2/2)


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センタージョグ同様の使い勝手も可能

 どうしてもディスクジョグに違和感があるなら、ディスクの右端か左端をセンタージョグのように回してもいい。

 指を円形に回すのではなく、ディスクジョグの右端だけに触れて回転させれば、ちょうどセンタージョグと同様の操作になる。ジョグ自体を押し込めない以外は、感覚は同様だ。

 さらに、ディスクジョグの“左端”を回転させたいユーザーのための設定も用意されている。ディスクの左端を下方向に回すと、右端を下方向に回すのとは逆回転になるわけだが、これを逆転して入力できるようになっているのだ。


ジョグの回転設定。POBoxの単語選択など、右回りがいいか、左回りがいいか選べるようになっている

メニューもセンタージョグに合わせて改良

 ジョグダイヤルの変更に伴って、メインメニューも変更された。「メニューも直感的に操作できる形に」(倉持氏)という意図からだ。

 円形に並んだメニューの文字が、ジョグの回転に合わせて回るというもの。ソニー製カーナビのメニューのイメージに近い。「第1階層を選んでいるときに、第2階層も見える」(倉持氏)作りになっており、自分がメニューの中のどこにいるかが把握できるようになっている。

 流行の9画面分割ではないが、ダウンロードによるメニューアイコンの変更も可能だ。


左は第1階層のメニュー表示。第2階層のメニューが小さめの文字で表示されている。中央は第2階層のメニューに入ったところ。右は、メニューアイコンを変更してみた

画面はリアルQVGAに〜DSPもパワーアップ

 ディスクジョグのほか、メニュー周りのデザインも大幅に変更された。やはり目に付くのは、SO505iで縦横拡大で無理に表示していた文字表示などがQVGAに対応し、「SO505iSでは、全画面が高精細表示」(佐藤氏)になったことだ。

 さらに、SO505iSではMPEG-4(モバイルムービー)とATRAC(ミュージックプレーヤー)の処理にDSPを使っている。

 ハードウェア部分もユーザーインタフェースの部分も、両方が変更されたわけで、ソフト開発の苦労は想像に難くない。それでいて、ジョグ操作に画面はしっかりと追従しており、ソニー・エリクソン製端末独特のレスポンスの良さはそのままだ。

505iの欠点と、ニーズの洗い出し〜iSの生い立ち

 SO505iSの開発は、SO505iの欠点とニーズの洗い出しから始まったという。「505iで久々にソニー・エリクソンらしい商品ができた。その後継機なので、外部メモリの意味やソニー・エリクソンらしさについて、考え直そうと。音楽が聴きたい、テレビが見たいといったニーズが出ていたので、AV機能を充実させた」と倉持氏は話す。

 欠点の改善としては、薄型化が大きなポイントだ。33ミリあったSO505iは「男性寄りになってしまったというか、大きすぎる」(倉持氏)。絶対サイズを小さく──という決意で臨んだSO505iSでは、スペック値で25ミリ、最薄部では21ミリを達成した。

 抜群の音量と音質を誇るステレオスピーカーにしても、「薄くしよう……という思いから、このサイズに入るステレオスピーカーを探してもらった。無理を言って開発品を入れてもらった」と倉持氏は、薄さにかけた苦労を話す。

カメラも細かな改良が

 今回AV機能の影に隠れた形になった130万画素カメラも、不満点を取り除く形で改良されている。


 一つは「カバーを開けて起動」するようになった点。そして使い勝手の改善としては、「低照度の撮影を強化した。フレームレートを調整して、ノイズ感もない」(倉持氏)ようになった。併せて、フォトライトも4灯となり光度が4倍になっている。

 ズームは「最大16倍は変わらないが、25段階とスムーズになった」(佐藤氏)。さらに最大解像度であるSXGA撮影時にも、画質は落ちるものの最大8倍のズームができるようになっている。

 手動切替のマクロ撮影機能も新たに搭載、マクロ時は12センチまで近寄って撮ることができる。併せてQRコードの読み取りにも対応した。カメラのネイティブ機能として起動し、高速に読み取れる。



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[斎藤健二, ITmedia]

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