Mobile:NEWS 2003年12月12日 05:48 AM 更新

「携帯にラジオが付いただけじゃない」〜A5503SAに期待するFM局(1/2)

FMケータイこと「A5503SA」は、放送と通信の融合を体現した端末だ。放送局側が積極的に関わることで、流しっぱなしのラジオではなく、Web、そして着うたへとつながる流れを作り出した。その中心的役割を果たしたTOKYO FMに、FMケータイの生い立ちと、今後の構想を聞いた。

 オーディオの電源を入れて、FMラジオをつけてみよう。各FM局が盛んに、auのFMケータイ「A5503SA」(10月6日の記事参照)を紹介しているはずだ。

 国内初となるFMラジオ内蔵携帯は、FM放送局にとっても期待の存在(9月24日の記事参照)。A5503SAの誕生に向けて力を注いだTOKYO FMに話を聞いた。


左はエフエム東京の編成制作局マーケティング部長兼国際部長の盛田眞一氏、右はマルチメディア事業局の藤勝之企画営業部長

ケータイではあるが、A5503SAは新しいラジオ

 「A5503SAは確かに携帯電話ではあるんですが、我々にとってみれば、新しい形のラジオが出てきたという認識」──。そう話すのは、エフエム東京の編成制作局マーケティング部長兼国際部長の盛田眞一氏だ。

 そもそもTOKYO FMでは、携帯にラジオを組み込めないかという構想を古くから暖めてきた。「4年から5年くらい前から、携帯の中にラジオが組み込めないだろうか? というお話をさせていただいてきた。長い道のりだったが、実現した。うれしいことなんです」と盛田氏は言う。

 古くは手紙、そしてFAX、現在ではEメールと、リスナーとのインタラクティブなやり取りを特徴の一つとしてきたFMラジオでは、次なるコミュニケーションの形として携帯を考えていた。しかし、実現までの道程は決して平坦なものではなかった。

 「一回PHSにラジオが載ったことがあるんですよ。あれが成功裏には終わらなかったことが、端末メーカーの中に悪い印象として残っていた」と述懐するのは、放送局の立場からFMケータイの実現に力を尽くしてきたマルチメディア事業局の藤勝之企画営業部長。

 端末メーカーだけでなく、携帯キャリアも当時はそれほど積極的ではなかった。

 「携帯にラジオが付いたら、それは放送さんはいいですよね、通信のほうは何のメリットもないよ、と、この4年間言われてきたわけです」(藤氏)

 それが2003年になり、念願のFMケータイが実現した背景には、モバイルインターネットの大きな発展がある。そして「着うたのスタートと流行が大きな後押しになった」(藤氏)。

 文字情報をモバイルインターネットを通じて取得することで、“放送を聴いて通信を喚起”するという携帯キャリアも納得する仕組みができあがる。さらに、音楽に強いFMラジオを、オンエア中の曲からの着うたダウンロードに結びつけることで、レコード会社も巻き込む。こうしたモデルで各社の利害が一致した。

 まさに「いろいろな要素がちょうど2003年に集まってきたからこそ、具現化できた」(藤氏)のが、FMケータイだったわけだ。

決して単なるFMチューナーが入ったものじゃない

[斎藤健二, ITmedia]

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