「携帯にラジオが付いただけじゃない」〜A5503SAに期待するFM局(2/2)
FMケータイと言うと、FMラジオ+ケータイだと思う人もいるかもしれない。しかし「1+1は2じゃない。決して単なるFMチューナーが入っただけのものじゃない」と盛田氏は、A5503SAへの思いを強調する。 ラジオ取聴中に、オンエア中の楽曲名を通信で取得することができるほか、[#]キーを押すことで選曲中の放送局のサイトへEZwebでアクセスできるようになっている。さらに[*]キーを押すと、各着うたの中から、オンエア中の楽曲を検索できる。
左から着うた検索画面、BREWアプリを使ったFMチューナーコントロール画面、[#]キーでTOKYO FMのサイトにアクセスしたところ。残念ながら、このときオンエア中の楽曲の着うたは検索でヒットしなかった 「ラジオとケータイがくっついて、リスナーがアクションを起こしていけるという構造を作っていただいた。これが画期的なこと」(盛田氏) FM放送局側も、単に放送を流しっぱなしにするのではなく、音楽業界とのコラボレーションを重点的に進めようとしている。「音楽業界から見ても、A5503SAの登場によってFMラジオのメディアとしての地位が上がる」(盛田氏)という意図だ。 「レーベルモバイルだけじゃなく、インディーズも含めて、着うたがここまで大きな存在になってくると、音楽事務所も、これは無視できないな、というように変わってきている」(藤氏)ことを背景に、
「新曲を先行して、CDの発売前にFMで流し始めることが多いので、その解禁日に着うたにするように、レコード会社が積極的に取り組み始めている」と藤氏。既に、ラジオ、着うた、CDという流れは動き始めている。
着うたとの連携だけでなく、次の展開をTOKYO FMでは構想中だ。もともとメディアミックスを得意としてきたFM局だけに、さまざまな仕掛けを準備している。 「通信から放送を喚起することができないか。例えば、好きなアーティストを登録してもらって、登場する時間になったらメールを送れば、今からラジオを聴こう、と思うじゃないですか。そのときに、ラジオが近くにないとスイッチオンできない。それを具現化したのがFMケータイ。いい形になってきた」(藤氏) この放送内容をアナウンスするサービスは「年明け早々にもやっていこうと思っている」(藤氏)という。 もう一つは、FM局のサイトを活用したサービスだ。 「1日一回はサイトを見てもらって、ポイントが貯まるように準備中なんです。モノを買ったら、さらに10ポイント貯まるとか。これが例えば30ポイントになったら着うたをプレゼントしたり、試写会に招待したいということを考えている」(藤氏) チューナー操作BREWアプリは、現在プリインストールされている1種類しかない。だが2004年4月にはさまざまな種類のチューナーBREWアプリも登場する見込みだ。 また「定額のサービスと放送との連動は、もう一歩先のことができるのではないか、ということを話している」(藤氏)とも。 「ラジオを聴くだけではなく、EZナビウォークやカメラ、動画を使ってラジオに参加してきてほしい。今街でこんなことが起きているよ、ということを動画メールで番組に送ってほしい。いろんな機能が満載なので、もっとラジオを一緒に楽しくしていこう、ということを呼びかけたい」(藤氏)
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