ラジオでできた“通信と放送の融合”。テレビでは難しい?FMケータイでは、ラジオという放送と携帯という通信の融合がうまく果たされそうだ。双方の利害が一致し、今後の発展に向けた青写真も描けている。 しかしもう一つの放送──テレビはどうか。TOKYO FMマルチメディア事業局の藤勝之企画営業部長は、ラジオでできてテレビで難しい理由が二つあると言う。 「一つは単純に、テレビは構造的に通信とバッティングする。テレビは画面を取っちゃうわけじゃないですか。テレビを見ながらはメールを打てない、ブラウジングもできない。ところがラジオの場合は、バッティングしなくて同時にできる。ラジオと携帯で親和性があるところだ」 テレビを内蔵した携帯電話も、ボーダフォンから登場したが(10月15日の記事参照)、こちらは放送局とうまく連携できたとは言い難い。テレビのチャンネルごとにURLを設定してWebにジャンプする機能は備えているが、デフォルトのURLは空白のまま。ユーザーが自身で設定する必要がある。 「二つ目は、あまり強調したくないが、残念ながらラジオというメディアがあまり持ち歩かれるものでなくなってきたがゆえに、広告費のシェアが落ちてきている点。ラジオは、テレビよりも積極的にWebも活用してきたし、メディアミックスも慣れている」 テレビが娯楽の王様であることは今も間違いないが、その地位がゆえに、ほかのメディアとの連携はこれからの課題だろう。メディアミックスの進め方でも、ラジオには双方の利害を調整するノウハウがあったということだ。
関連記事 「携帯にラジオが付いただけじゃない」〜A5503SAに期待するFM局 FMケータイこと「A5503SA」は、放送と通信の融合を体現した端末だ。放送局側が積極的に関わることで、流しっぱなしのラジオではなく、Web、そして着うたへとつながる流れを作り出した。その中心的役割を果たしたTOKYO FMに、FMケータイの生い立ちと、今後の構想を聞いた。 TOKYO FM、「A5503SA」専用ヘッドフォンをプレゼント FMラジオ内蔵のau「A5503SA」ユーザー向けに、専用のヘッドフォンが当たるキャンペーンが始まる。Mobile読者にも別途プレゼントします。 ケータイでFMラジオを聞ける「A5503SA」、12月12日に登場 FMラジオチューナー内蔵ケータイ「A5503SA」のマーメイドブルーとスノーホワイトが、12月12日以降、順次発売される。マジカルレッドの発売日はまだ決まっていない。 携帯にFMラジオチューナーを内蔵〜「A5503SA」 携帯電話にFMラジオのチューナーを搭載したのが、三洋製の「A5503SA」。オンエア中の曲やアーティスト名をチェックでき、リクエストもケータイメールで可能になる。 KDDI、FMチューナー内蔵携帯〜FM53社と協同で KDDIは年内にFMチューナー内蔵携帯電話を発売する。ラジオで流れている楽曲名をその場で確認できるほか、着メロや着うたをダウンロードすることもできる。全国のFM主要局53社は、端末発売に合わせて携帯サイトを構築。通信と放送の融合サービスを展開する。 関連リンク TOKYO FM [斎藤健二, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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