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2003年12月17日 01:53 AM 更新
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ケータイカメラ画質研究ラボ
NEC初のメガピクセル端末「N505iS」、画質は良好(1/2)
人気の“N”に、ついにメガピクセルカメラが搭載された。一見しただけでは気が付かないほどスマートに搭載された130万画素カメラ、出来は上々だ。
とうとうNEC製のカメラ付きケータイにメガピクセルカメラが搭載された。130万画素カメラ付きになったからといって、デザインが大きく変わったり使い勝手が変わったりすることはなく、極めてオーソドックスな「カメラ付きケータイ」として登場した。
カメラ部は130万画素のCCD。磁石で付けるマクロレンズはなくなり、代わりにレンズの上にマクロモードと通常モードの切り替えスイッチが付いた。AF機構は持たず、シンプルなパンフォーカスカメラだ。
撮影は“フリップを開いて縦位置で撮る”という、従来のカメラ付きケータイスタイル。閉じたときは自分撮りもできるが、横位置で撮るようにはなってない。液晶を開いて横位置で撮ろうとすると、側面のシャッターボタンが「下」にきてしまうのだ。多くのカメラ付ケータイはボディの右側面にシャッターやライト用ボタンを持つのだが、N505iSは左側面にあるのである。自分撮り状態にしたとき、右手親指で押しやすいようにしたのだろう。
カメラの起動は側面のカメラボタンの長押しか、メニューからたどるかで行え、その際、必ず「iショット(L)」サイズで起動する。デフォルトの画像サイズを変えられるのかもしれないが、その方法を発見できなかった。3段階の画質設定は覚えていてくれるのに、である。これはメガピクセルモードはおまけでついているとでもいいたげな仕様だ。“カメラ付きケータイの基本は、撮ってすぐ送れる「iショット」サイズである”という思想の元に設計されたのかもしれない
普段はこの姿勢で撮影する。撮影時はプレビュー画像にオーバーレイする形で撮影情報などが表示される
マクロ切り替えスイッチは上面にある。見落とさないように
外部記録メディアはminiSDカード
屋外での撮影、なかなかの高画質で色もきれい
まず屋外で撮影しよう。撮影可能な画像サイズは「iショット」がSとL、壁紙(QVGA)、VGA、SXGA(960×1280)の5種類。毎回、画像サイズをSXGAにしての撮影だ。
例によって、カシオのEXILIM S20を1280×960ピクセルで撮ったものと比較しながら見ていこう。
左がN505iS、右がEXILIM S20
恒例の黄色い象のすべり台だが、けっこういい出来。すべり台も白飛びしてないし、ディテールの描写力もまあまあ。発色も、実は冬の風景なのでEXILIMで撮ったものより冬っぽくてリアルかもしれないくらいだ。基本性能はけっこう高いと思っていいだろう。
さらにほかのカットも見てみよう。
左がN505iS、右がEXILIM S20
青空の描写と風景描写を見てみた。EXILIMの方がちょっと青っぽく、N505iSはなかなかリアルな発色。遠くの木々ももちろん細かいところはつぶれてはいるが、パンフォーカスでこの小さいレンズな上、高めの圧縮率なので、ある程度は仕方がないところ。最高画質にしては圧縮率が高くファイルサイズが小さいのは気になるが、特に文句をいうこともないレベルだ。
左がN505iS、右がEXILIM S20
ついでに松とあばらやの風景も。青空のグラデーションは多少無理をしている感はあるが、松の葉はかなり細かいところまで描写できていて、パンフォーカスデジカメとしては上出来。
ただ、ちょっと構図を変えたり撮る角度を変えるだけでホワイトバランスや露出がずれるケースがあったことが使っていて気になった。
左がN505iS、右がEXILIM S20
クリスマスのおまけ。日の当たったところがロコツに白飛びしている例だが、これは仕方ない部分だ。
マクロモードで撮影した花(左)とデジタルズーム4倍で撮った子供の写真(右)
マクロモードで花を撮ってみると、見ての通り、こちらもなかなかの出来。
なお、N505iSは最大解像度でもデジタルズームが4倍まで効く。かなり画質は落ちるが参考までにお見せしよう。シャボン玉で遊んでいる子供だ。
[荻窪圭, ITmedia]
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