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2003年12月17日　01:57 AM 更新

ケータイカメラ画質研究ラボ
NEC初のメガピクセル端末「N505iS」、画質は良好（2/2）

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室内の撮影、オートホワイトバランスがやや不安定か

　続いて室内での撮影へといこう。蛍光灯下で撮ったものを二つ。

いずれも蛍光灯下で撮影。左は補正されている例、右はずれた例

　どちらも同じような構図でN505iSで撮ったもの。1枚目の方はきれいにホワイトバランスが補正されているが、もう1枚は思いっきり色かぶりを起こしている。ホワイトバランスはオートだ。このようにホワイトバランスがちょっとしたことでずれることがあった。色がヘンだと思ったらちょっと撮り直してみるといいかもしれない。

　続いて白熱灯下の撮影。

左はオートホワイトバランス、右はホワイトバランスを白熱灯に設定

　オートホワイトバランスだとかなり色かぶりを起こしてしまった。これはこれで照明の雰囲気を残したといえるかもしれないが、これでは不満というケースもあろう。ホワイトバランスを手動で白熱灯に設定したら、きれいに補正された。

　どの色もきれいに描写されているし、比較的近距離（50センチくらい）のものもぼけずにきちんと写っているのはさすがだ。

　なお、N505iSは一見シンプルなカメラ付きケータイでありながら、細かい画質設定機能を持っている。このあたりはNECらしい。コントラストは5段階。さらにシャープネスのオン/オフがある。

左がコントラスト最高、右がコントラスト最低

　コントラストを上げると明暗差がくっきり出て、下げるとちょっとのっぺりした絵になる。シチュエーションによって使い分けてもいいし、くっきりしたメリハリがある絵が好きな人は、白飛びしやすかったり中間調が沈みがちになるがハイコントラストにしてもいい。

シャープネスをオンにして撮影

　シャープネスをオンにするとこうなる。文字の部分をよく見ると、確かによりくっきりしているのが分かる。こういう小物を撮るときはシャープネスをオンにしてもよさそうだ。

　続いてろうそくの光で撮ってみた。

左が通常モード、右が夜景モード

　夜景モードにするとかなりシャッタースピードは遅くなってブレやすくなるが、より暗いところまでしっかり撮れる。

　なお、夜景＋人物モードにすると、撮影時にライトが自動的に付く。

夜景＋人物モード

　ライトは、人物までしっかり届くかどうかは別にして、カメラ付きケータイとしてはけっこう明るめだ。

基本性能は非常にいい。ただし、もう少しカメラ機能を重視してほしい部分も

　記録メディアはminiSDで、数字キーの右下あたりにスロットがある。miniSDを使い、SXGAモードの最高画質で撮った場合、シャッターを押してから「記録しました」と表示が出るまで約6秒半。なんとかストレスがたまらない間隔で、これは悪くない。

　ただ、やはり側面以外にも独立したカメラ起動キーが欲しいし、カメラを起動するたびにiショット(L)サイズになるのは勘弁してほしい。またSXGAサイズで撮った写真も縮小してiショットで送れるようにしてほしい（QVGA画像はiショットサイズに手動で変換可能だ）。このような部分で、「もう少しメガピクセルをあれこれ楽しめる設計になっていれば」と思うのである。せっかくこれだけの画質を得たのだから。

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[荻窪圭, ITmedia]

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