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「F900i」を5時間ほど使ってみました(2/2 ページ)

12月18日の発表以来、登場が待たれていた新生FOMA。そのトップを切って登場するのが富士通製の「F900i」だ。デコメールはPCやムーバ宛てに送るとどうなるのか、キャラ電はきれいに動くのか──。新機能を中心に使い勝手を試した。

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ムーバ宛てと旧FOMA宛てとで見え方が異なる「デコメール」

 文字に装飾を施したり画像をつけたりしてカラフルなメールを送れる「デコメール」も900iシリーズ特有の機能(1月28日の記事参照)。900iシリーズ以外の端末ではどのように見えるのかを試したのが次の画像だ。


左からデコメール対応のF900i、旧FOMAF2102V、PDC端末のP505iS

 P505iSでは完全にテキストのみの表示。F2102Vは、文字の装飾は反映されず、GIF画像とテキストが分かれた形で表示された。

 次にPC宛てに送ってみる。受信側のメールソフトはHTML表示に設定したOutlook Expressだ。

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PCのメーラー、「Outlook Express」でデコメールを受信。絵文字以外は900iシリーズと同じように表示された

 なお、F900iでのデコメール作成は、インタフェースが工夫されているせいか、比較的分かりやすい。通常のメール作成画面でメールキーを押せば、デコレーションアイテムを選べるようになる。文字を何色にするのか、どのように動かすのかを設定して文字を入力すればいい。文字を入力した後に、飾りたい部分を選択して文字を飾ることもできる。しかし、どうやっても煩わしい作業になってしまうことは否めない印象だ。


メール画面から右下ソフトキーを押すと、装飾する文字の色や大きさ、動きを設定するアイコンを選べるようになる。文字の色や大きさを選んでから動きなどを設定すると比較的スムーズにデコメールを作れる

メニューをたどらずに設定を変えられるカメラ

 F900iでは、4つのソフトキーの機能が画面上に表示されるようになり、メニューをたどることなくさまざまな機能に素早くアクセスできる。カメラの利用時にもこの機能が役に立つ。


4つのソフトキーの機能が、画面下に4つのアイコンで表示される

 カメラも直感的なインタフェースに変わっている。左右キーでズームや明るさ、ライトのオン/オフ、サイズ変更といった10の機能にアクセスでき、上下キーでそれぞれの値を設定する仕組みだ。これに4つのソフトキーのメニューが加わって、ほとんどの操作を左右キーとソフトキーで行えるようになっている。

 QVGA画面撮影時のフレーム選択などではちょっと動作がもたつくが、いちいちメニューから選ぶよりは面倒がなくて便利だ。


撮影画面の下に、10の機能のアイコンが並ぶ。左右キーで機能を選び、上下キーで設定値を選ぶ。画面上に設定を反映した状態が表示されるので、どのような写りになるのかを確認しながら設定できるのは便利。撮った後の保存先はソフトキーでminiSDか本体かを選べる

撮った後の画像補正は7種類。美肌、日焼けはほかの端末でも見たことがあるが、酔っ払い、青ざめは珍しい。酔っ払いを選ぶと顔がほんのり赤らむ

メーカーサイトには、無料のキャラ電や着モーション

 富士通のメーカーサイト「@Fケータイ応援団」には、発売と同時に、新機能を楽しむためのアイテムが用意されている。6種類の着モーション、リカちゃんとパグ犬のキャラ電、4カテゴリーのデコメール素材だ。


発売に合わせて用意された新機能対応のアイテム

 気をつけたいのは、いくらFOMAのパケ代が安くなったからといっても、その分データ容量も増えているということだ。300Kバイトの着モーションをダウンロードするのにかかるパケ代は、パケットパックなしだと503円~504円かかるし(パケットパック40で125円~126円)、100KバイトFlashもパケットパックなしだと168円~169円かかる(パケットパック40で42円~43円)。

 ちりも積もればパケ死につながるのは、読者のみなさんもご存知の通り。その点に注意しながら(隠し機能も含め)900iシリーズの新機能を楽しんでほしい。

 なおF900iの詳細なレビューは、近日中にお届けする予定だ。

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