「iOS 26.3」配信 公式「Androidに転送」機能を搭載、eSIM移行も可能に
Appleは「iOS 26.3」をリリースした。新機能「Androidに転送」により、eSIMや写真等のデータを無線で「Android 16」以降の端末へ直接移行できる。またEU圏では他社製スマートウォッチへの通知転送にも対応。悪用の恐れがあるゼロデイ脆弱性を含む39件の修正も行われる。
米Appleは2月11日(現地時間)、一連の製品向けにOSを「26.3」に更新する配信を開始した。本稿ではiPhone向けの「iOS 26.3」について紹介する。対象は、iPhone 11シリーズ以降、および第2世代のiPhone SE以降だ。[設定]→[一般]→[ソフトウェアアップデート]の順に操作すると内容を確認できる。
アップデート画面に表示されてはいないが、この更新では「Androidに転送」機能が追加された。これは、iPhoneからAndroidデバイスに乗り換えやすくするための機能だ。写真、メッセージ、連絡先、カレンダー、メモ、アプリなどだけでなく、eSIMの電話番号も転送できる。ただし、Bluetoothのペアリング情報やヘルスケアアプリの機密データなどは転送されない。この機能は、転送先のAndroidが「Android 16」の最新版であることが前提だ。
利用するには、iPhoneの[設定]→[一般]→[転送またはiPhoneをリセット]→[Androidに転送]を選ぶ。これで、「両方のデバイスを近くに置いてください」と指示され、転送が始まる。
欧州圏では、欧州連合(EU)の義務付けに従う変更として、AndroidなどiPhone以外のデバイスへの通知転送機能が追加された。これにより、iOSから発信された通知は、Apple WatchなどのApple製ハードウェアだけでなく、Pixel Watchなどの競合するサードパーティ製デバイスでも受信できるようになる。
これらの機能は、各国の規制当局や標準化団体がデータのポータビリティと相互運用性を推進していることを受けて開発されたものとみられる。
セキュリティ関連では39件の脆弱性に対処した。「CVE-2026-20700」は、メモリ書き込み機能を持つ攻撃者が任意のコードを実行できる可能性がある脆弱性で、「iOS 26より前のバージョンで、特定の個人を標的とした非常に高度な攻撃で既に悪用された可能性がある」としている。この他、Webサイトを閲覧するだけで影響を受ける可能性があるWebKitの脆弱性も複数修正されている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
Androidスマホの“AirDrop互換”を拡大、ホーム画面の移行も容易に Google幹部が語る2026年の戦略
Googleは台湾拠点を公開し、2026年に強化するAI機能について語った。AirDrop互換の共有機能をPixel 10シリーズ以外へ拡大する他、ホーム画面の配置まで移せる移行ツールも提供する。独自チップによる垂直統合を強みに、AIを意識せず使える体験と7年間の長期サポートを今後も追求していく。
「スマホ新法」を巡るAppleとGoogleの動き App Storeの競争力が上がる一方で“iOSのGoogle化”が進む?
「スマホ新法」の施行により、代替アプリストアや外部決済サービスの導入が必須になった。Appleは、iOSに代替アプリストアや外部決済サービスの導入を余儀なくされた。手数料については決済手数料を切り出し、5%に設定したことで、外部決済サービスのアプリ内決済は導入の難易度が高くなった。
「iOS 26.2」配信 デフォルトブラウザの選択を周知、アプリストアやマップも変更可能に
AppleがiPhone向け最新OS「iOS 26.2」の配信を開始した。アップデート後にブラウザアプリを起動すると、初期に設定するブラウザ(デフォルトブラウザ)を選択するよう促される。12月18日から施行される「スマホ新法」に基づく変更点と思われる。
Androidが“エアドロ”に対応しても、若者のiPhone人気が衰えないと考えられる3つの理由 10代には変化の兆候も?
iPhoneユーザーのスマホ2台持ちに“サブのAndroid”を勧める理由 用途やメリット、おすすめ機種を解説
今回は「2台目にAndroidスマホを選ぶなら」というテーマで、そのメリットや使い方、おすすめの機種について紹介しよう。

