ペン型携帯から自転車搭載まで~Siemensの未来携帯:CeBIT 2004
毎年、未来の新技術をCeBITで展示するSiemens。昨年に引き続き、今年は予告のあったペン型携帯電話だけでなく自転車に装着する携帯電話など、“未来”を感じさせるデバイスを展示した。
毎年、未来の新技術をCeBITで展示するSiemens。昨年に引き続き、今年は予告のあったペン型携帯電話だけでなく自転車に装着する携帯電話など、“未来”を感じさせるデバイスを展示した。
まさに“ペン”の携帯電話
ペンの形をした携帯電話というよりも、携帯電話機能付きペン──。Siemensが展示したペン型携帯電話はそんな印象の端末だ。
ペン先はインクの出ない、いわゆるスタイラス。これで紙でも机でも文字や数字を書き込めば、文字が認識されて入力される。入力した文字は、本体で直接メールしたりできるほか、Bluetoothを使ってPCにリアルタイム送信することも可能だ。
アノトペンをほうふつとさせるが、ペンの中に通話機能まで入っており、コンセプトモデルでも実際に通話が可能。
小さなモノクロ液晶には、認識後の文字が表示される。ダイヤルボタンは備えず、スティックタイプの十字キーと、いくつかのモード変更ボタンを供える。ペンの頭に付いているのはアンテナだ。
バーチャルキーボードを組み込んだ携帯電話
同社の「SX1」に、バーチャルキーボードを組み込んだデモも行われた。イスラエルのVKB社の技術を使い、端末上部に赤外線照射装置を搭載。テーブにQWERTY配列のキーボード画面を照射して、その文字を指で叩くと文字が入力される。
バーチャルキーボード機能追加による消費電力の増加は170mA。重さも155グラム(オリジナルは116グラム)。
自転車に携帯電話を搭載
来場者の注目を集めていたのが、自転車に搭載した携帯電話。後輪の速度計が接続されており、速度や走行距離が携帯の画面に表示される。
来場者も自転車をこぐことができ、順番を待つ列でにぎわっていた。
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