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鷹山、DDIポケットとローミングへ
鷹山はDDIポケットと提携し、DDIポケットの全国ネットワークを使ってローミングサービスを提供する。
鷹山は4月27日、DDIポケットのネットワークを使った全国ローミングサービスの提供に向けて、DDIポケットとの提携に合意したと発表した。詳細は5月末を目処に正式合意し詳細を発表する。
この背景にあるのは、アステルグループの全国ネットワークが崩れてきていることだ。北海道や九州、北陸地区ではサービス終了に向けて進んでおり、関西地区のケイ・オプティコムも音声サービスの将来的な終了をアナウンスした(4月2日の記事参照)。
関東地区で、TTNetから買い取ったPHSサービスを提供する鷹山だが、データ通信サービスの新機軸も打ち出せていない。PHSサービス継続の意向は持っているが、音声サービスについても課題が山積している。約300万人の契約者を持つDDIポケットと提携することで、既存ユーザーのつなぎ止めを狙う。
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提携内容の詳細は不明だが、DDIポケットは「例えば全国のネットワーク設備を使いたいということであれば協力する」としている。
競合関係にある通信キャリアによるローミングサービス提供は、東名阪地区しか自社のネットワークを持っていないツーカーグループが、ボーダフォンのネットワークを使って全国をカバーしている例がある。
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