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世界最小iモード「premini」の5つの疑問(1/2 ページ)

機能を絞った69グラムのiモード端末、「premini」。小型化を実現するため、随所に工夫の跡が見られるが、キーが打ちにくくなるなどの弊害はないのだろうか? 実際に試してみた。

 「小さい!」――実物を見たユーザーは、誰もが感嘆の声を上げる。先日発表されたpremini(5月11日の記事参照)の高さ9センチ、69グラムというサイズは、それぐらいのインパクトがある。


これがpremini。39×90×19ミリ

 端末のあちこちに、小型化を実現するための工夫の跡が見える。キー配置はどうなっているのか、ユーザービリティが損なわれていないかなど、5つのポイントをチェックした。


N900iと並べてみた。preminiのコンパクトさが伝わるだろうか

名刺ケースにすっぽり収まる。“名刺サイズ”だ

マイクはどこにある?

 preminiを見て、気になるのが「マイクはどこにあるか」。写真を見れば分かるが、本体前面にはマイク穴がない。

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 実は、preminiのマイクは本体底面にある。充電ケーブルの接続口の横に見える、小さな穴がそれだ。注意しなければ、ちょっと気付かないところ。


マイク穴はここにある

ちなみに充電端子は、このように本体に収まっている

 preminiはその小ささゆえに、耳にあてると本体下部が頬のあたりまでしか届かない。しかし、高感度マイクを搭載しているため、通話に支障はないという。なお、今回撮影に利用した端末には番号が入っておらず、通話を試すことはできなかった。


通話時には、端末の端が口元まで届かない

キー配置はどうなっている?

 実際に端末を使うと、キー配置が独特の構成になっていることに気付く。決定キーや文字入力キーの位置は普通だが、発話/終話ボタンは側面、というか前面と側面の中間の“カドになっている部分”(カンテ部分)に配置されている。


左側面上方にメールボタン、左側面下方に発話ボタン、右側面上方にiモードボタン、右側面下方に終話ボタンが配置されている

 クリアキーは、本体下方にある。入力ミスをして「クリア」を押そうとするとボタンが下にあるため、最初のうちはややとまどうかもしれない。端末を小型化するために、キー配置もオリジナリティを持たせる必要があったのだろう。


本体左側。誤操作を防ぐための、簡易キーロックが行えるスライドスイッチが配置されている

本体右側。マナーボタンはここにある

キーは打ちにくくないか?

 preminiは、本体サイズに比例してキーも小さくなっている。端末下方に傾斜をつけて、階段状にキーを配置するなど工夫しているが、それでも押しにくいのではという懸念がある。


キーは階段状に並ぶ。開発側の工夫が感じられる

 そこで、携帯メールの早打ち速度では編集部1、2を競う岡田有花記者に、ユーザービリティをテストしてもらった。濁点/句読点/英数文字を含まず「かな」のみの62文字の文章を用意し、岡田記者が使い慣れていない「N900i」と「premini」で、できる限り速く入力してもらう。それぞれかかった秒数を比較すると――(次ページへ続く)

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