六本木ヒルズで一足早く「FeliCa体験」してきました(3/3 ページ)
まもなくドコモの「おサイフケータイ」が登場する。とはいえどんな利便性があるか、イメージがわかない……というユーザーも多いだろう。六本木ヒルズのプレビューサービスを、実際に体験してみた。
森ビルの駐車料金は、平日昼間1時間400円。実証実験ユーザーはここに車を止めた後、先ほどのように数百円のコーヒーを買うだけで、2時間相当の800円分の無料駐車券が手に入る。
館内の「P1」と「P5」の2カ所の駐車場に、FeliCaのリーダライタが設置されている。FeliCaケータイをタッチすると、係員が手渡しで2時間無料券を発行してくれる。ややアナログな手法だ。
「現在は読みとり機と駐車場精算機が連携していないため、ケータイだけで処理を完結できません。すでに駐車場精算機はICカードには対応しているが、FeliCaには未対応。今後、FeliCaに対応すれば自動的に連携できるようになると思います」(森ビル広報室・矢橋晋太郎氏)
FeliCaサービスを実際に使ってみると、電子クーポンでスマートに割引きが行われるのはなかなか便利。街中で配布されている冊子から該当するクーポンを切り取り、大切にサイフにいれておくよりもはるかに利便性が高い。
駐車券のためにレジでスタンプを押してもらうといった、煩雑な作業も不要。買い物客にとっては、ありがたいはずだ。
店側にもメリットが大きい電子クーポン
ユーザーの立場からは便利に感じたぴあの実証実験だが、逆に店側の感想はどうか。
SEATTLE’S BEST COFFEEの三浦奈津子店長は、現状では店頭で実際にFeliCaを使ったユーザは、「携帯電話業界の方がほとんどのようです」と話す。
「しかし、FeliCaに対応した端末を置いているということは一般の人にも分かるので、新しいサービスに興味を抱く人も多いようです」と、FeliCaケータイサービスの関心の高さが伺えるとのこと。FeliCaの読み取り機に大型の液晶ディスプレイが付いているが、スクリーンセーバーとして商品紹介を表示しているため、FeliCaへの関心が宣伝につながっていると話す。
東京シティビューの米山智夏さんは、「週末は入場券売り場が混雑することもあるので、今後、FeliCaケータイが普及すれば、入場に時間のかからない来場者が増えてくるのは、とてもメリットがある」と話した。
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