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形状にクセ。ただし画質は大幅向上~「P900iV」ケータイカメラ画質研究ラボ(2/3 ページ)

国内で初めて回転2軸ヒンジを世に問うた「P2102V」の後継機種が「P900iV」。カメラも195万画素に高画素化され、ヒンジ周りの使い勝手も改善。画質も大きく向上している。

屋外での画質はどうか

 まずは例によって象のすべり台である。比較対象としてカシオのデジカメ「EXILIM S20」で撮ったものも添付しておく。

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左がP900iV、右はEXILIM S20。拡大画像はオリジナル画像をそのまま表示します

 なんとまあ、とてもキレイである。驚いては失礼だが、P2102Vより高画質なのは当然としてもP900iよりクオリティが上がっている感すらある。ややダイナミックレンジが狭くて一部白飛びしているが、それでも青空や木々の緑はちゃんとリアルな色で出ているし、地面もEXILIMで撮った写真より自然に感じるほど。ディテールの破綻もなく、これだけ撮れれば十分使える。

 次はカメラ泣かせのあずまやである。

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左がP900iV、右はEXILIM S20。拡大画像はオリジナル画像をそのまま表示します

 これもきれい。色もリアルだし、露出もちゃんと合っている。さすがに周辺部は流れていて画質が落ちているが、中央部分はシャープでコントラストもしっかりしていて実用性十分。

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 左の画像を見ても、青空はそれなりに爽やかな青が出ているし、ベリーの赤も鮮やか、コントラストもしっかりしている。

 逆に日陰が混じるカットはどうかと白鳥を撮ってみたが、こちらもホワイトバランスの破綻もなく、羽根の質感がよく出ている。

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 マクロモードも優秀。特に赤がきれいで、コントラストがしっかりしている割に階調も滑らかで白飛びの仕方もきれい。

 珍しく褒め言葉を並べてみた。細かいことを言いだせばキリはないが、200万画素パンフォーカスのカメラ付きケータイとしては十二分な写りなのは確かだ。


オートフォーカス機構を備えたP900iとは異なり、P900iVはスライドスイッチでマクロモードに切り替える。ただしマクロ切替スイッチはレンズに沿って付いており非常に分かりやすい

室内では

 では室内での写りを見てみよう。

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