F900iT、ビュースタイル+タッチパネルは魅力的?(2/3 ページ)
F900iTの特徴といえば、Bluetoothとタッチパネル。前回はBluetooth機能をメインに取り上げたが、今回はタッチパネルを中心に、ビュースタイルでの使い勝手などをチェックしよう。
iアプリは、プリインストールされた「麻雀牌パズルF」「フリーセル」がタッチパネル操作に対応している。どちらも、キー操作よりタッチパネル+スタイラスのほうが快適、というか自然に楽しめる。
テレビやビデオといった機器を操作できる「マイリモコン」も対応しており、こちらは指での操作も可能。もともとキー操作を前提に設計されているので、大きなメリットは感じないが、タッチパネルのほうが直感的な印象も受ける。
便利で不便? なビュースタイル
F900iから、デザイン面で大きな変更になったのが「ビュースタイル」。メインディスプレイを表にして、折りたたむことができる。上記のタッチパネル操作に加え、iモードの利用、静止画、動画、音楽データなどの再生が行える。
タッチパネル操作を想定した「タッチメニュー」も準備されている。メニューはカスタマイズ可能で、購入状態ではタッチパネル操作で利用できる機能が登録された「テンプレート1」が設定済みだ。メインメニューを優先するか、「タッチメニュー」を優先するかの設定も可能で、両方のメニューを1キーで行き来できる。待ち受け状態でビュースタイルにすると、選択したメニューが表示される。
ビュースタイルでのiモードの操作性は悪くない。いきなり、トップメニューがタップ操作できない(Flashページにタッチパネルが対応していないため)のはご愛嬌だが、通常のページはリンクをタップするだけでどんどん移動できる。スクロールバーを使ったスクロールもスムーズで、ディスプレイ下部のガイダンス部分を使えば、4方向キーに相当する操作も行える。
もっとも、ビュースタイルではできないことも多い。不在着信や新着メールは待ち受け画面の下部に表示されるが、この部分をタップしても何の反応もない。もちろん、ビュースタイルでカバンの中に放り込むケースを考えれば、理解できる点ではある。
ちなみに不在着信は、待ち受け画面から左側面のBluetoothボタンを押して「新規タスクメニュー」を呼び出せば、タッチパネル操作で一覧までたどりつく。メールはフォルダ一覧まで進めるが、これ以上の操作は無理。新着メールくらい、タッチパネル操作で閲覧できてもいいとも思う。
アドレス帳やスケジュールも、閲覧だけならタッチパネル操作で十分快適なはず。もともと900iシリーズの中で“F”はもっともPDAライクな端末なのだし、ビュースタイルでのスタイラス操作はもっともマッチするはずだ。なぜスタイラス操作をもう1歩踏み込んで使えるようにしなかったのか、不思議でならない。
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