ライブドア堀江社長「Operaを1年で20万本売る」
「Operaはちゃんと売れば売れるソフト」と堀江社長。携帯版Operaの開発・販売に関わることも明らかにした。
日本語版Operaパッケージを1年で5万本売り上げる――ライブドアとノルウェーOpera Softwareが7月22日、都内で開いた共同記者会見で掲げた目標だ。同製品の累計販売本数は1万本。この5倍を1年で売り上げるというアグレッシブな目標だが、決して不可能な数字ではないとライブドアの堀江貴文社長は意気込む。
「Operaは動作が軽く、セキュアで使いやすい“売れるソフト”。これまで売れなかったのは、従来の販売元がちゃんと売っていなかっただけ」(堀江社長)。メールソフト『Eudora』を年間3万本売り上げた実績などを引き合いに、パッケージソフト販売への自信をうかがわせる。
ダウンロード版も年間10万ライセンス、企業向けも同5万ライセンス売り上げる計画。合計で年間20万本売り上げ、“ブラウザの強力な二番手”に成長させたい考えだ。
強気な販売計画の背景には、Internet Explolerの脆弱性が相次いで見つかっている現状がある。Operaのヨン・フォン・テッツナーCEOは「アメリカ政府が、セキュリティ対策用にIEを使わないよう薦めたことが、デスクトップ版Operaの販売増につながる」と期待する(関連記事参照)。
また、堀江社長は「携帯版Operaの普及もお手伝いする」と、携帯電話向けOperaの開発や販売に関わることを明らかにした。国内の携帯電話では、京セラのAirH” PHONE「AH-K3001V」に搭載されているOpera。ライブドアの営業力を駆使して搭載モデルを増やす。
これまでOperaを販売していたトランスウエアが、「販売移管に関して書面による正式な通知を受けていない」と発表したことに関して堀江社長は「トランスウエア、ライブドア、Operaの3社の協議で移管に合意したが、トランスウエアから数億という法外な移管手数料を要求された。ライブドアがこれに応えなかったため、ああいった発表をされたのではないか。移管に必要な手数料は実費で払う用意があったが、それは数億レベルでは絶対にない」とした。
Opera 7.5 日本語版の発売日と価格は以下の通り。
- | 発売日 | 価格(税抜き) |
---|---|---|
Windows用パッケージ版 | 8月27日 | 5980円 |
Windows用ダウンロード版 | 7月30日 | 4800円 |
Mac用ダウンロードβ版 | 7月30日 | 無料 |
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