海外でケータイを買ってみよう(実践編):夏休み企画(3/3 ページ)
旅行者でも、海外でGSM携帯を購入できる。今回は、より具体的な購入手続きを確認していこう。舞台は香港。雑多な街並みの中で、魅力的な1台に出会えるかも?
香港は通信キャリアが6社あり、さらにMVNO事業者(用語参照)が数社ある。各社から複数のプリペイドSIMカードが販売されており、どれを購入するか迷う場合もあるだろう。ただし、プリペイドSIMカードの種類としては以下の2つを押さえておけばよい。
- 国際電話(IDD)が可能か? 国内通話専用版か?
- 国際ローミング(Roaming)可能なタイプか? 国内専用版か?
国際電話は、日本への連絡を考えるとできたほうがよいだろう。国内専用版のプリペイドSIMカードを買っても、別途国際電話用のコーリングカードを購入すれば国際電話は可能だが、ちょっと煩わしいかもしれない。なお、国際電話のことはIDD(International Direct Dialingの略)と言う。
国際ローミングは、購入したプリペイドSIMカードをそのまま他国で使える機能だ。電話番号は、購入した国の番号のまま。どれを買うか迷った場合、国際電話と国際ローミングは、両方できるタイプを買っておけばひとまず間違いはない。
なお、おすすめのキャリアを1つ挙げろといわれれば、SmarToneだろうか。ネット経由でリチャージできるため、たまにしか海外にいかないユーザーでも番号を維持できる。
端末を買うときの注意
海外で携帯を買うときは、上記とは別に注意すべきこともある。たとえば、マニュアルは英語なのか中国語だけなのか。ACアダプタも240V専用か、はたまたワールドワイド対応か、などなど、日本で商品を買うときとはまた違った注意が必要だ。
購入時には、箱の中を一通りチェックしたほうがいいだろう。特にACアダプタはプラグ形状に注意したい。香港は、イギリスと同じ3ピンプラグだ。日本で充電したい場合は、変換プラグを買ってくる必要もあるだろう。メーカーによっては、日本と同じプラグ形状のものが付属しているものもある。
大手の家電チェーン店で買った場合でも、返品や交換が不可能な場合もある。購入時に交換や返品について確認しておくべきだろう。香港で端末を買う場合、最初に端末の動作チェックを行い、動作確認OKであれば、それからお金を払うのが普通だ。動作チェックの際、端末に傷がないかどうか、付属品に欠品がないかどうかなどもチェックしておこう。
海外で携帯を買うというのは、やってみるまでは難しそうだが、一度買ってみれば家電製品を買うのとそう大きく変わらない。
現地で買ったGSM端末は、FOMAカードやボーダフォンのUSIMカードを挿入して使うことも出来る(ローミング先エリアの場合)。現地でプリペイドSIMカードを買わずとも、自分の普段の電話番号をそのまま海外で使うことができるわけだ。
この夏、機会があればぜひ海外携帯購入にチャレンジしてみてはいかがだろう?
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