ソフトバンクがこだわりを見せる「800MHz帯」
現在携帯電話に利用されている周波数帯は、800MHz帯、1.5GHz帯、2GHz帯がある。電波の到達度、浸透率などからいうと周波数が低いほうが有利。ソフトバンクがこだわりを見せる理由も、そこにある。
既報のとおり、ソフトバンクBBは9月4日、携帯電話事業参入に向けて自社ユーザーにメール配信を行った。総務省が行おうとしている800MHz帯域の再編について、ユーザーの意見を総務省に提出してほしいというもの。
800MHz帯は、現在ドコモとKDDIが主力携帯電話用の周波数帯として利用している帯域。総務省が8月6日に示した「割当方針」では、周波数の再編成後もドコモとKDDIに“15MHz×2”を割り当てる案が示されている。具体的には、815~830/860~875MHzはKDDIに、830~845/875~890MHzはドコモに割り当てるとしている。
ソフトバンクは、これまでTD-CDMA方式を使った携帯電話参入を検討してきたが、TD-CDMAに割当が検討されている帯域は2GHz帯(2月10日の記事参照)。それも、2010~2025MHzの15MHzを参入企業で分けるというかたちが予想されている。
ソフトバンクとしては、“携帯電話に適した帯域”である800MHz帯の利用も候補に入れたい考えのようだ。「総務省から提案された800MHzの電波帯の再編案は、携帯電話に最も適した800MHz帯を独占的に使っている、NTTドコモとKDDIの2社のみが再編後も引き続き割当を受けるというもの」(配信されたメールより抜粋)。
現在携帯電話に利用されている周波数帯は、800MHz帯、1.5GHz帯、2GHz帯があるが、電波の到達度、浸透率などからいうと周波数が低いほうが有利。現在2GHz帯を利用しているドコモの3G携帯電話FOMAも、800MHz帯への展開を予定している。KDDIは2GHz帯の免許は持っているが、主力の3G携帯は800MHz帯だけで展開している。
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