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山古志村、auの基地局が流されていた
新潟中越地震の影響で、携帯の通信インフラにも被害が出ている。中間決算の会場では、auとして地震時にどう通信が機能したかを問う声が上がった。
KDDIの小野寺正社長は「現時点で、1局がいまだに止まっている」と話す。
「山古志村にある基地局だが、現地に入れず状況がつかめない。どうも基地局そのものが流されて、なくなっているようだ」
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ただし、新潟県全体でみれば通信に問題がないと同氏。これにはauの“特殊な事情”が関係しているという。
「実は新潟は、auのシェアが一番低いところ。その割に基地局はしっかり打っている」。このため、auはつながりやすいということで現地で評価されているようだという。
とはいえ、停電後はバッテリー駆動でも基地局が持たず、何局かが停止するという事態が発生したことにも言及。移動電源局でカバーしたものの、災害対策は考える必要があるとした。
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