レビュー

3Gデータ通信の料金を比較する出そろったCFカード型3G端末(2/4 ページ)

屋外でのデータ通信カードとして、各社の3Gが実用的になりつつある。高速なのはもちろん、エリアが拡大し割引きサービスも充実してきた。第1回は、料金面を再チェックしてみる。

料金面で見る3製品の違い~単独契約の場合

 まず単独契約した場合の料金を見ていこう。FOMAのP2402では音声通話をサポートしない「データパック22」、WINのW02Hは基本プランで最も安価な「プランSS」、VGSのNC701SIは現状では専用プランとなっている「データバリューパック」での契約を想定している。

 いわゆる「パケット割引」なしや、割引率の低いFOMAの「パケットパック10」での利用は非現実的といわざるを得ないので、ここでは省略している。

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 上表は、契約1年目の場合の料金比較だ。各社とも1年単位の年間契約プランを適用している。auは音声端末向けのプランしか利用できないため割高感があり、さらに「プランSS」に含まれる無料通話料750円分は、パケット割WIN利用時はデータ通信には利用できない。このため単独契約した場合、W02Hからの音声通話で利用するしかない点には注意したい。

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 無料通信分や割引後のパケット単価を見ると、2004年6月に値下げをしたにも関わらず、(3月24日の記事参照)FOMAのパケットパックが不利なのが分かる。ミニマム月額料金は低めに抑えられているが、その分パケット料金の割引率が低い。もう1ランク上の割引率のパケットパックがほしい。


利用パケット数ごとに、最も安いのが水色、最も高いのが赤色

 上表は、キリのよいデータ通信量も加えた比較だ。データ量が小さいうちはFOMAも悪くなく、ミニマム料金が割高のauは全般に不利だ。50万パケット前後では、各社で割引率の大きな料金プランはある程度拮抗しているが、これを超えるとボーダフォンの「データバリューパックスーパー」が圧倒的に有利になる。

料金面で見る3製品の違い~音声端末とデータカードを1契約で

 次にUSIMを活用して、音声端末とデータカードを1契約で利用してみよう。これが行えるCFカードはP2402とVC701SIのみとなるが、WIN端末でも音声端末+USBケーブルを利用できるので、参考としてWINも加えている。

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