FOMA 901i 5機種のスペックを比較する(3/3 ページ)
サイズ、電池の持ち、ディスプレイ、カメラ、特殊機能……などなど、901iシリーズ5機種を横並びで比較する。
FeliCaは3機種~特殊機能
901iシリーズ5機種の最大の違いは、実はFeliCa対応の有無にある。名称に“iC”が付いている3機種、SH901iC、N901iC、F901iCがFeliCa対応だ。
端末 | FeliCa | OS | 日本語入力 | その他 |
---|---|---|---|---|
SH901iC | ○ | 独自RTOS | ケータイShoin3 | ビデオ録画 |
F901iC | ○ | Symbian OS | 独自 | 指紋センサー |
N901iC | ○ | Linux OS | 独自(T9) | 抗菌ボディ |
P901i | - | Linux OS | 独自(T9) | 着せ替え |
D901i | - | Symbian OS | 独自 | スライドボディ |
徐々に普及が始まったFeliCa対応端末は、来年度にはサービス提供者が「サービスプラットフォームとして成り立つ1つの目処」と言う1000万台に達することが見込まれる。2005年末にはJR東日本のSuicaサービスが利用できるようになる予定であるほか(8月18日の記事参照)、KDDIもFeliCa対応端末を投入するなど、盛り上がりが予想される。このタイミングでFeliCa対応端末を選ぶのもいい選択だ。
既報の通り、901iシリーズではSH901iCを除く4機種が汎用OSを採用してきた(11月18日の記事参照)。
F901iCはSymbian OS採用機種として7機種目に当たる。D901iはSymbian OS初採用だ。これに伴ってか、D901iは日本語入力機能も従来のATOKから、独自方式に変更になっている。
N901iCとP901iは、いずれもLinux OSを採用。ただしメニュー周りなどのインタフェースに変更はなく、ユーザーはOSが変わったことを意識せずに使えるという(6月2日の記事参照)。
5機種を概観すると
5機種の特徴を概観していこう。気になる発売時期は、SH901iCが延期され12月頭に(11月24日の記事参照)、F901iCが年内に、ほかは年明けに前後しての発売となる模様だ。
SH901iCは、FeliCa対応、AF付き2Mピクセルカメラ、ビデオ録画機能が特徴。唯一回転2軸ヒンジを備えることにも注目したい。半面、重量は最も重く、電池の持ちも良いほうではない。
F901iCは、FeliCa対応、2.4型の液晶、AF付き2Mピクセルカメラ、指紋センサー搭載が特徴。28ミリと最も厚く、アンテナが付いているのが難点。ただし電池の持ちは、シリーズ中最高となる570時間を予定している。
N901iCは、FeliCa対応のほかは、平均的なスペックをコンパクトにまとめてきた。目立った特徴もないが、重さや電池の持ちなど、すべてが平均的。抗菌ボディは面白いアイデアだ。
P901iは、小柄なボディが最大の特徴。重さ104グラム/厚み22ミリというサイズは、PDCよりも小さく軽い。着せ替えパネルである「カスタムジャケット」も継続している。ただしFeliCaには対応しておらず、機能面では見劣りする部分が多い。
D901iは、FOMA初のスライドボディ端末。2.4型の大画面、AF付き有効200万画素のスーパーCCDハニカム搭載カメラなどが特徴。ただし、OSをSymbianに変えるに当たり、インタフェースも一新され、外部メモリもminiSDに変更となった。既存の三菱ユーザーにとっては出来が気になる。
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