ニュース
300万画素AF付き携帯、来年6月登場か(3/3 ページ)
パナソニックが、新しい撮像素子「νMAICOVICON」を使ったカメラモジュールを発表した。300万画素でAF付き、デジカメ並みの高画質を実現するという。
現在、携帯カメラのボリュームゾーンは100万画素前後で、300万画素モデルはカシオ製の「A5406CA」のみだ。しかし光学ズームが難しい携帯カメラの場合は、元画像から中央部分を切り出す電子ズームに頼らざるを得ないため、撮像素子の高画素化がデジカメ以上に必要になるとする。
今後、携帯用カメラのボリュームゾーンは300万画素に移行すると思うか、という質問に対し、「高画素化に伴って買い換えが起こるのは、デジカメの例を見れば明らか。ただし(画素数だけ上がっても仕方はないが)300万画素を受け止められるバックエンドがあれば、市場は300万画素へと移行していく」(長谷川氏)と答えた。
携帯向けカメラモジュールには、デジカメとは異なるポイントが求められる。「小ささ」「薄さ」「QRコードを読むために手動マクロまたはAFが必須」「片手で撮っても手ぶれしないこと」に加え「電子ズームのため、デジカメ以上に高画素化が必要」という
νMAICOVICONは、CMOSセンサ同様にX-Yアドレス方式で信号を読み出す増幅型イメージセンサで、単一電源で駆動するため低消費電力。しかしCCD並みの高画質を実現するという
関連記事
- CMOSとCCDの“いいとこ取り”――松下、携帯カメラ向け新センサー
松下電器産業が、高感度・低消費電力のイメージセンサー「νMAICOVICON(ニューマイコビコン)」を開発。カメラ付き携帯電話向けに130万/200万画素タイプの量産を2~3月から開始する。CCD並みの「高画質」とCMOS並みの「低消費電力」を両立したという新撮像素子のテクノロジーとは? - CCDからCMOSへ~変わる携帯カメラ
携帯の高画質のカメラといえばCCDで、これまでCMOSは一段低く見られてきた。しかし130万画素を実現したCMOSセンサーが登場したのを機に、徐々に携帯電話のカメラがCMOSに移行していくかもしれない。CCDのほうがCMOSよりも高画質だった理由を構造面から再確認し、なぜ今CMOSなのかを探っていこう。 - シャープ、AF付き200万画素CCDで最小のモジュールを発売
- ST、CCDに匹敵するCMOSモジュールを発表
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.