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操作面に課題も残すが、さすがの画質~「SH901iC」ケータイカメラ画質研究ラボ(1/4 ページ)

FOMA 901iCシリーズの中でのトップクラスのカメラスペックを持つ「SH901iC」。従来から引き続き操作面の課題は残すが、画質はさすがだ。

 901iシリーズの先陣を切って登場した「SH901iC」。カメラ機能に強い“SH”の名の通り、「SH900i」から引き続きオートフォーカス(AF)付き200万画素というハイエンドスペックのカメラを搭載した。

 SH900i「SH506iC」が合体したような端末ではあるが、正直なところFOMAの前モデルSH900iの弱点もそのまま受け継いでしまったなあという印象も残るのである。

ビューアポジションでの撮影もサポート

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 SH901iCはSH506iCを受け継いで発展させたような回転2軸式のディスプレイを搭載。SH506iCと一番違うのは、ディスプレイ側にも円形十字キーなどの「フロントコマンダー」を装備したこと。そのためディスプレイを開くと2カ所に十字キーがあるという不思議なデザインになったが、閉じた状態(ビューアポジション)で使うときの利便性を大きく高めた。

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 アウトカメラは本体の裏側にあり、200万画素のCCDを搭載。レンズは焦点距離5.2ミリで明るさはF2.8、オートフォーカス(AF)機構搭載と、SH506iCと同じだ。さらにFOMAなのでディスプレイの下にテレビ電話用のインカメラも備えている。

 注目すべきはモバイルASV液晶を搭載した点(2003年10月3日の記事参照)。これはかなりコントラストが高くて見やすい。屋外でカメラやビューワとして使うときはこのくらいのクオリティがほしいところだ。

 開いて撮るときはセンターボタンをシャッターに使う。ただしセンターボタンを押すだけではAFは働かず、ダイレクトにシャッターが切れる。まずAFボタンでフォーカスを合わせてからセンターボタン、という操作が(近距離のAFが必要な被写体を撮るときは)必要だ。

 ビューアポジションで撮るときは側面の大きなシャッターボタンが役に立つ。これは非常にいい。ボタンは大きいし、半押しでAFロックもできるからだ。

 フロントコマンダーのおかげで、ビューアポジション時の撮影メニューへのアクセスも格段に楽になり、かなり便利に使える。


背面にレンズとCCDがあり、その下にピクチャーライトがある(左)。ビューアポジションではこんなふうに撮影する。画像は縦位置記録で画面も縦位置のままだ。アイコンやコマンドの背景に隠れたところが見えないのが何とも使いづらい。右サイドにあるシャッターボタンはけっこう大きくて押しやすい(右)

 撮影機能もアイコンサイズから2メガまでの8種類の画像サイズや、10種類のシーン選択モード(中にはペットや逆光という項目まであるのはうれしい)、7色のピクチャーライトなど豊富。2つのオリジナルモードを登録できるのもいい。このあたりはSH900iやSH506iCをそのまま受け継いだ格好だ。

 でも残念な点が3つある。

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