第1回 大画面+ATOK、「W21CA」の文字入力の実力は?:効率よいメール入力を考える(2/4 ページ)
メールやメモなど、携帯で日本語を入力する機会は多い。連載第1回となる今回は、最新版のATOKと広い液晶画面を備えたカシオ製WIN端末「W21CA」を取り上げ、どの程度日本語入力がしやすいかを見ていこう。
W21CAの予測入力を試してみよう
それでは実際に入力してみよう。最初の単語は数文字入力して予測候補から選ぶことになる(前方一致検索)。APOTの特徴として濁点や半濁点はたいてい省略できるし、かな小文字は大文字で入力してもよい。例えば「しゆつは」で「出版社」を呼び出せるので、キータッチの数をさらに減らせる。ただし濁点/半濁点や小文字を使ったほうが目的の単語は出やすくなる。最初の単語を入力すると、付属語や句読点はたいてい予測候補から選べる(次文節予測)。目的の単語がなければまた数文字入力して予測候補から選ぼう。
以下は例文とATOK+APOTでの入力手順だ。「↓」は予測候補の選択、その後ろのカッコは選んだ単語を表している。
入力例をみると「~している」「~いるので」「~がないんだけど」では文字を入力する必要がなく、予測候補の選択だけで事足りていることがわかる。漢字語については同音語が多いので、1文字入力して予測候補をスクロールするより目的の単語が最初の画面に出てくるまで文字入力したほうが効率がよさそうだ。
数字はモードを変更するより、読みから予測候補を出すほうが早い。たとえば「に」で「2」が、「ろ」で「6」が入力できる。かな文字の末尾に数字の候補があるので、「2」を入力したければ「か」「#」を続けて押してもよい。数字を入力した直後には予測候補の先頭付近に数字や助数詞(万、時など)が表示されるなど、入力のしやすさについても配慮されている。
なお、上記の方法で入力した数字や英数カナ変換で入力した文字は学習されず、同じ文章をくり返し入力したときも次文節予測の候補としては出てこない。うまく実現するのは難しいかもしれないが、もう一度入力するのが楽になるように改善してほしいところだ。
ATOK+APOTとPOBoxを比較する
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