テレビを見るための“360°回転ヒンジ”搭載~「V603T」
折りたたみ型の端末を開いてサイドボタンを押すと、液晶部が底面まで回転する──。「V603T」は、テレビを見るための新しい形を採り入れた端末だ
ボーダフォンは、アナログテレビとFMラジオチューナーを内蔵した東芝製端末「V603T」を発表した。2月中旬以降発売予定だ。
パケット通信に対応したPDC端末で、2004年夏モデルからの新機能となる着うた(2004年5月の記事参照)や256KアプリVer.2(2004年5月の記事参照)、ムービー変装(2004年5月の記事参照)、ケータイカラオケ V-kara(2004年5月の記事参照)などの機能に対応する。
カメラは130万画素CMOSを搭載。メイン液晶には2.4インチの大型QVGA液晶を装備した。
液晶部が360°回転~テレビのために生まれた「TVビュースタイル」
テレビチューナーの内蔵に伴い、液晶部が通常の180°ではなく360°回転する新機構を採り入れたのが特徴。普通に携帯を開き、端末サイドにあるボタンを押しながら端末を開くと、液晶部がさらに180°回転。液晶部とダイヤル面がそれぞれ表と裏になった状態まで開くと、テレビが自動的に起動する。
この状態で動作するのは、ボリューム調整やチャンネル切り替えを行う上下サイドキー、テレビ閲覧中の各種動作を呼び出す「TVキー」、ダイヤルキー面にある決定キー。テレビの閲覧中に決定キーを押すと、テレビ画面の静止画をキャプチャできる。
テレビ番組の録画や静止画キャプチャにも対応。付属の巻き取り式イヤホンアンテナはアンテナ機能を兼ねており、安定した感度を確保できる。
これまでにない新機構を採用したのは「1つの動作でテレビを起動させたかったから」(説明員)。「回転機構とそれに伴うテレビの一発起動、リールイヤホン、横置きの充電台──。テレビを見るための特徴を総称して“TVビュースタイル”と名付けている」(同)
テレビ閲覧時に、通話やメールを取り逃さない工夫もなされている。「音声が最優先され、テレビやラジオは中断される」(説明員)。なお通話終了後は待ち受け画面に戻るので、テレビを起動し直すことになる。
東芝製のテレビチューナー内蔵端末は、「V401T」に続く2モデル目となる(2004年4月の記事参照)。
採点機能付きのケータイカラオケ
エンタテインメント機能が充実しているのもV603Tの特徴。ケータイカラオケ V-karaには、歌い終わると得点が表示される採点機能を新たに用意した。カラオケデータと一緒に採点基準となるデータがダウンロードされ、それに基づいて点数が表示されるという。
3Dゲームは、東芝製グラフィックエンジン「T4G」の搭載により、スムーズな動きで遊ぶことが可能。付属のビデオ出力ケーブルでテレビと端末をつなぐと、カラオケや256KアプリVer.2をテレビの大きな画面に出力して楽しめる。
「V601T」(2004年5月の記事参照)「nudio」(2004年10月の記事参照)などの従来機種に装備された、着うたプレイヤーや音声認識対応の「くーまん」、国語・和英・英和辞書機能も引き続き搭載している。
端末名 | V603T |
---|---|
サイズ | 50×103×25ミリ |
重さ | 142グラム |
連続通話時間 | 120分 |
連続待受時間 | 380時間 |
カメラ | 131万画素COMS |
メインディスプレイ | 2.4インチTFT(QVGA) |
サブディスプレイ | 1.1インチTFCC(112×112ピクセル) |
着うた | ○ |
ケータイカラオケ | ○ |
ムービー変装 | ○ |
Vアプリ | 256K Ver2対応 |
通信速度 | 下り28.8Kbps(パケット) |
ボディカラー | ピンク&ピンク、ブラック&シルバー、ネイビー&グリーン |
発売予定 | 2月中旬 |
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